課題名 |
西南暖地の果菜類における農業に有用な生物多様性の管理技術の確立 |
課題番号 |
2011018051 |
研究期間 |
2009-2011 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)ヒメハナカメムシ類のインセクタリー・プラントとして、スィートコーンやオクラの有用性を圃場で評価し、これら天敵温存植物を用いた植生管理技術の実用化や現場での普及性を高めることが可能になった。また、ピットフォールトラップを用いて地上徘徊性昆虫相を調査し、植生管理区のソルゴー株元に多様な捕食性ゴミムシ類が集まっていることを明らかにし、欧米に比べ我が国で研究が大きく遅れているゴミムシ類の役割解明への道筋が得られた。(2)ソルゴー障壁と天敵温存植物としてソバの組み合わせに絞り込み、植生管理効果を試験場内および現地農家圃場で調査し、最終的な実用化技術の構築に必要な実証データを得た(3)ソルゴー障壁とソバまたはフレンチマリーゴールドを組み合わせた植生管理区と対照区に設け、天敵および害虫の密度推移を明らかにし、植生管理技術の実用性および有効性を農家圃場で実証した。(4)有用性が明らかとなったソバの花を用いて、タイリクヒメハナカメムシ幼虫および成虫に花を与えた場合の生存率や発育期間、成虫の産卵数を、最適な代替餌であるスジコナマダラメイガ卵を供試した場合と比較した。以上の成果は、実証試験での植生管理技術の構築において貴重であった
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カテゴリ |
オクラ
害虫
カメムシ
管理技術
植生管理
そば
マリーゴールド
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