課題名 |
国産ラズベリーの市場創出および定着のための生産・流通技術の開発 |
課題番号 |
2011018074 |
研究期間 |
2009-2011 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)雨よけ被覆と新たな根域制限様式との組み合わせ栽培により、前年度と異なる値を設定した灌水開始点が樹体生育及び果実品質に及ぼす影響、二季成り赤色ラズベリー品種‘サウスランド’の冬季せん定方法、施肥管理方法、夏秋どり及び秋どりの両作型による生育及び果実への影響を明らかにした。(2)白色反射資材敷設時の果実へのチャノキイロアザミウマの寄生への影響を明らかにし、加えて資材と既登録の殺虫剤を併用したときの効果を明らかにした。(3)植栽列1mあたりの最適な吸枝密度は収量性及び作業性の観点から15本程度が適し、吸枝長・径を基準に6月上旬に長く太い吸枝を残すことで収量が高くなることを明らかにし、ダブルI字仕立てにおける吸枝の夏秋季の整枝管理方法の実用化を高めた。また、結果母枝の切り戻し法は新たに‘ヒンボートップ’‘オータムブリス’‘マリングデュライトレッド’で適用可能であることを明らかにした。(4)各地域における生育特性や果実特性などの品種特性を明らかにして、気候風土適応性を明らかにした。(5)ラズベリー13品種の果実特性を調査し、中核・共同機関とも連携して、日本向けに独自開発された輸入ラズベリーを上回る品質をもつ品種を明らかにした。(6)緩速凍結・融解と電磁場の組み合わせの処理日数と解凍後の保存性について調査を行い、パーシャル凍結温度帯の-4℃で冷凍すると、-30℃で急速凍結した場合に比べて解凍後のドリップ発生を抑えられ、4℃で冷蔵保存する場合に比べてカビの発生が抑えられることを明らかにして、その実用化を高めた。(7)ラズベリー用のパッケージを製作し、宅配便を利用したトラックによる実輸送を行い、果実損傷を抑制できることを明らかにして、O社に試作品を製作してもらった。
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カテゴリ |
施肥
品種
輸送
ラズベリー
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