かび毒汚染低減を目的とした赤かび病抵抗性コムギ新品種の育成と薬剤防除法の確立

課題名 かび毒汚染低減を目的とした赤かび病抵抗性コムギ新品種の育成と薬剤防除法の確立
課題番号 2011018088
研究期間 2010-2012
年度 2011
摘要 (1)3つの抵抗性遺伝子を導入した「はるきらりNILs(北系春827等)」の農業特性(収量性等)や品質(製パン性、生地物性等)を継続調査し、実用品種である反復親「はるきらり」の特性と比較検討する。「きたほなみNILs」については、5つの抵抗性遺伝子が固定したBC5F5(31タイプ)、BC6F3(全32タイプ)の圃場養成を継続し、次年度以降に実施する抵抗性遺伝子の効果解析に供試するための種子増殖を図る。(2)BC5F4世代で一部領域がヘテロだった系統、各50個体の遺伝子型を調査する。BC6F3世代は74系統各3個体について、2DL(gwm539)、3BS(gwm493、gwm533)、4BS(wmc238)、5AS(gwm304、wmc705、gwm293)、6BS(wmc397、wmc398)の遺伝子型を調査する。(3)遺伝子型を判定したBC5F5系統を31系統供試し、発病小穂率、赤かび粒率及びDON濃度を調査する。赤かび病の発生を促すためにスプリンクラーによる散水(1回20分×4回/日、降水量2mmに相当)を行うとともに、病原菌の含菌えん麦粒を畦間に設置(6粒/50cm)した条件で試験を行う。(4)「はるきらりNILs」及び「きたほなみNILs」の各系統をポットにおいて栽培し、開花期に赤かび病菌胞子懸濁液を小穂へ注入接種する。48及び96時間後に小穂から全RNAを抽出してトリコテセン合成遺伝子(Tri5)の転写量をリアルタイムPCRにより測定する。また、同様に接種した穂について接種後に種実病徴の進展程度を調査するとともに、赤かび病菌のTri5を標的とした定量PCRにより、赤かび病菌の種実内の菌量を計測する。さらに、各系統におけるDON蓄積量を測定する。
カテゴリ えん麦 新品種 抵抗性 抵抗性遺伝子 品種 防除 薬剤

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