課題名 |
環境負荷低減を実現する果樹類白紋羽病の温水治療法の確立 |
課題番号 |
2011018100 |
研究期間 |
2010-2012 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)年度は主に斜度15度程度の傾斜地で処理を行う。点滴器具の改良、温水の流亡を抑制する前処理を行った後に温水処理を行い、有効性を検討する。点滴器具の改良としては、器具の大型化(従来点滴器具1.5×1.5mを1.7×1.7mとした。以下大型点滴器具)、中間部における点滴箇所数の追加を行う。前処理としては処理土壌における透水性の改善を図るため、約20cm深で耕起を行う。これらの結果を基に傾斜地において均一な地温上昇を可能とする手法を考案する。(2)前年度に温水処理した施設栽培ブドウの2年目の樹体への影響を明らかにするとともに、ブドウの収穫後に現地の白紋羽病発生圃場で温水処理(50℃設定、55℃設定の2水準)を行い、ブドウ樹体への影響や菌の死滅効果を検証し、現地の圃場環境においてブドウ樹体に対して安全かつ安定した治療効果が得られる手法を構築するための知見を得る。(3)22年度と同様に、ナシ樹を用いて枝挿入法と目視法について比較検討する。その際、処理時期、処理時の地温、含水量、処理前の土壌管理法を考慮し、判定結果との相関を検討する。また、地上部樹勢との関連性についても調査する。また、温水点滴処理を行った樹における治療状況について、枝挿入法と目視法により調査を行い枝挿入法の有用性を明らかとする。
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カテゴリ |
環境負荷低減
傾斜地
施設栽培
治療法
ぶどう
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