課題名 | 林業被害軽減のためのニホンジカ個体数管理技術の開発 |
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課題番号 | 2011018117 |
研究期間 | 2010-2013 |
年度 | 2011 |
摘要 | (1)宮崎県のニホンジカ生息密度調査結果のデータベースをもとに、ある地点に対して、生息密度で重み付けをした狩猟数と管理捕獲数を算出して、当該年度のシカ生息密度を調整するモデルを構築する。このモデルを宮崎県全土に対して応用して、当該年度の宮崎県シカ生息密度分布マップを作成する。(2)シカ生息密度については、糞粒法で調査された林分ごとの生息密度から各調査年度間の差分を求め、シカ生息密度の変動について明らかにする。シカ捕獲頭数については、5kmメッシュごとに捕獲頭数が記録されているが、紙媒体として保管されているため、電子データとして整備したうえで、GISで利用可能なデータとして整備する。(3)シカの鳴き声をパターン化した音声刺激を用いて、長野県でシカが多く出没する牧場で、春と秋に実施する。また、Y字型迷路を飼育施設内に設置し、その片方のアーム部に3m2の人工芝を提示し、シカの選択性を調べる。あわせて、野外では人工芝と等身大シカデコイを組み合わせた試験区を設定し、それら視覚的刺激に対する野生ジカの誘因誘引効果を検討する。いずれに実験においても、刺激部に誘引されるシカの行動は、ハンディタイプのビデオカメラに長時間録画できる専用のデッキを用いて、データを収集する。(4)森林用ワナを安定して作動できるよう改良する。実験区で給餌誘引を開始し捕獲を試行する。最初の試行は平成23年度前期中に実施する。九州の実験区の中心部ではほぼ全てのシカが除去された状態にする。給餌による誘引範囲の推定を行う。 |
カテゴリ | 管理技術 シカ データベース |