課題名 |
地域バイオマス利用によるきのこの増殖と森林空間の活性化技術の開発 |
課題番号 |
2011018143 |
研究期間 |
2010-2014 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)長野県佐久地域のカラマツ間伐手遅れ林分で除間伐を行い、林床において新たに春と秋の2回、カラマツ間伐材にクリタケ、ナメコ等の種菌を接種して、栽培試験を開始する。接種方法として、平成22年度に実施した「わりばし種菌」による簡易接種法に加えて、殺菌原木法により培養した完熟殺菌原木、培養菌床を接種源として利用する。また、平成22年度に接種した原木の菌糸体のまん延状況を調査するとともに、秋の子実体発生状況を調査する。(2)平成22年度に一次選抜した交配株の種菌を作製してカラマツ原木に接種する。菌糸生育の評価は、目視やピロディンを用いて行い、生育良好なものをカラマツ原木栽培適応菌株として選抜する。セクター状二核菌糸体を1交配組合せからの分離数を増やして作出し、それらのmtDNAのRFLP分析してmtDNAの遺伝性を調査する。また、平成22年度に採集した白色系野生株由来の単胞子分離系統を用いた自家交配試験や野生型一核系統との交配試験により、白色遺伝子の優劣性を明らかにする。さらに、クリタケ野生株を日本国内で収集する。(3)子実体発生動向では、春季は月1回、夏季は概ね月2-3回、秋季は週1?2回の調査を行い、本数・重量だけでなく地図データとしても記録する。土壌温度・湿度では、データロガーを複数設置して確実なデータ取得を目指す。
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カテゴリ |
くり
なめこ
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