課題名 |
被害リスクに応じたウリ科野菜ホモプシス根腐病の総合防除技術の確立 |
課題番号 |
2011018169 |
研究期間 |
2010-2012 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)圃場診断の有用性を実証するため、平成22年度の調査において本病未確認圃場において病原菌が検出された圃場の追跡調査を行う。調査は病気の発生調査と土壌からの病原菌の分離によって行う。圃場診断の有用性と限界を検証するため、本病の発生が確認されていない地域の圃場あるいは本病発生地域の未発生圃場を対象として、あらたに土壌の遺伝子診断を行う。調査対象圃場は主として秋田県の約150圃場とする。小課題2(被害発生リスク推定)において行った生物検定に用いた土壌の遺伝子診断を行い、生物検定をもとに行う発病・被害程度予測の基礎資料を蓄積する。(2)病原菌密度の異なる接種土壌に検定品種の幼苗を移植し、4週間後に発病程度を調査し、生物検定の評価結果と病原菌密度との関係を明らかにする。また、生物検定を実施した現地圃場を対象に、定植後の萎凋症状の有無、収穫終了後の根の採取等の追跡調査を行い、被害程度についての追跡調査と生物検定による評価結果との関係を明らかにする。以上をふまえて、実用的な生物検定の評価基準を策定する。(3)平成23年9月までに耐病性が期待される台木品種を接ぎ木した場合の水分生理活性指標への影響を明らかにする。また、これらと土壌改良資材等とを組み合わせた場合の水分生理活性指標への影響を明らかにして、平成24年2月までには効果的な組み合わせを策定する。根の感染・発病状況との関係については平成24年2月までに解析する。(4)キュウリホモプシス根腐病汚染圃場である、岩手県農業研究センター所内圃場及び現地圃場において、転炉スラグを用い、改良目標値pH 7.5とした土壌改良を実施する。被害軽減効果の相乗効果を確認するため、育苗培土のpHについても転炉スラグを用いて7.5とした試験区を設ける。定植以降の本病の発生経過を調査するとともに、収穫終了時には、根の発病程度を調査し、土壌改良による本病抑制効果を明らかにする。所内圃場においては、土壌改良区と無処理区においてキュウリの生育等についても調査し、本処理による生育・収量等に対する影響を明らかにする。
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カテゴリ |
育苗
きゅうり
栽培技術
総合防除技術
台木
接ぎ木
土壌改良
根腐病
評価基準
品種
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