課題名 |
縞萎縮病に強く、麦芽の溶けが適正なビール大麦の育成 |
課題番号 |
2011018185 |
研究期間 |
2011-2013 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)「温暖地に適し、「ミカモゴールデン」よりも10%以上多収で、縞萎縮病に抵抗性を有し、栽培性に優れ、かつ水感受性が低く、麦芽の溶けが適正でビール醸造用品質が優れるビール大麦品種」を育種目標に、各種育種法を用い、品種育成を行う(なお、麦芽品質は下記(3)にて検定・選抜する)。育種にあたっては、ガラス冷温室を用いた世代促進栽培による育種年限の短縮やDNAマーカーの開発、活用による効率化を図るとともに、系統養成試験、生産力検定試験、特性検定試験(うどんこ病、播性、側面裂皮粒、穂発芽性)を栃木県農業試験場内圃場4.5haを用いて行う。(2)暖地に適し、標準品種「ほうしゅん」よりも10%以上多収で、縞萎縮病に抵抗性を有し、整粒歩合がほうしゅん並に高く、栽培性、収量性に優れ、かつ水感受性が低く、麦芽の溶けが適正でビール醸造用品質が優れるビール大麦品種」を育種目標に、各種育種法を用い、品種育成を行う(なお、麦芽品質は下記(3)にて検定・選抜する)。育種にあたっては、ガラス冷温室を用いた世代促進栽培による育種年限の短縮やDNAマーカーの開発、活用による効率化を図るとともに、系統養成試験、生産力検定試験、特性検定試験(うどんこ病、播性、側面裂皮粒・凸腹粒、赤かび病)、採種栽培を福岡県農業総合試験場内圃場2.5haを用いて行う。(3)栽培性やその他特性の優れると評価した系統やビールの香味耐久性が向上するリポキシゲナーゼ活性の低い系統など品質改善を目的とする系統について、麦芽品質分析(必須分析項目:原麦水分、粗タンパク質含量、発芽勢、水感受性、浸漬時間、麦芽収量率、麦芽水分、麦汁色度、麦芽エキス、麦芽全窒素、麦芽可溶性窒素、コールバッハ数、ジアスターゼ力、最終発酵度、エキス収量率。重要分析項目:麦汁β-グルカン、麦汁粘度等)し、醸造品質の検定及び選抜を行う。(4)新品種「関東二条42号」について、目標コールバッハ数45程度の浸麦(標準製麦)と溶けを抑えた低浸麦となるコールバッハ数40以下、及び溶けを進ませた場合の高浸麦となるコールバッハ数50以上の条件を想定した製麦工程におけるコールバッハ数の変化と各醸造品質(粗タンパク質含量、浸漬時間、麦芽収量率、麦汁色度、麦芽エキス、麦芽全窒素、麦芽可溶性窒素、コールバッハ数、ジアスターゼ力、最終発酵度、エキス収量率)の変化を調査し、原料としての可否及び特性の傾向を把握する。
|
カテゴリ |
アスター
育種
萎縮病
うどんこ病
大麦
新品種
DNAマーカー
抵抗性
品種
|