下水灰の肥料用原料化技術の開発研究

課題名 下水灰の肥料用原料化技術の開発研究
課題番号 2011018187
研究期間 2011-2013
年度 2011
摘要 (1)本年度は実下水灰をいくつか選定した後、これらに含まれる各種重金属の同定および定量を当研究室で所有するICP発光分析装置、および学内共同分析機器室で所有するX線解析装置などを用いて行う。このようにして重金属の含有状態を明らかにした下水灰は熱重量分析装置(当研究室所有)を用いてN2, N2-O2, N2-COなどのガス雰囲気で加熱し、このときの重量減少変化に基づいて重金属の揮発温度などの予備データを得る。つぎに、この予備データに基づいて電気加熱炉を用いた下水灰の加熱実験を行う。(2)複数の下水処理場の維持管理年報等に記載された汚泥の分析結果等を元に、異なる条件下で生産された下水灰のリン酸等有用成分の含有実態を把握する。また、成分分析により下水灰の重金属等の含有実態を把握した上で、複数の下水灰を用い、土壌と混合の上ライシメーター内に充填・放置し、実際に農地還元された場合を想定したライシメーター試験を実施することで、実環境に近い状況下での重金属等の初期溶出性を把握する。(3)既存の〔脱水〕や〔燃焼〕プロセスにおいて1.項の研究成果を導入する際の影響の度合いを精査し、その緩和法或いは効果促進法について検討し、導入に必要な技術資料を整備する。(4)現在行われているリン鉱石からのリン酸製造プロセスを調査し、プロセスに悪影響を及ぼす下水灰中の不純物を明確にする。ついで、それら不純物の由来を調査して、既存のプロセスに適用可能な下水灰を特定する。また、文献調査および1.の研究成果を参考にして、不適合な焼却灰についても、不純物の影響を低減するプロセスを組み込むことにより焼却灰を改質する方法も検討する。なお、不純物を除去する場合には、除去した不純物の有効利用方法についても調査する。
カテゴリ 肥料

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