課題名 |
気象変動に強く多様なニーズに対応した西日本向けの水稲品種育成とその効率的な普及 |
課題番号 |
2011018193 |
研究期間 |
2011-2013 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)「越南246号」の生産力検定は場内および場外3か所で行う。特性検定試験については、耐病性についてはいもち病抵抗性(葉いもち、穂いもち)と縞葉枯病抵抗性について行う。他の特徴的な加工適性を持つ育成材料については系統育種法を用い選抜固定化を図る。(2)生産力検定は場内及び高知県農業試験場、(独)農研機構作物研究所・同近畿中国四国農業研究センターで実施する。いもち病抵抗性検定(畑晩播法による葉いもち検定、晩植法による穂いもち検定、いずれも自然発病)、白葉枯病検定(剪葉接種法による)、縞葉枯病検定(岐阜県農業研究所で実施、自然発病)を行う。固定度調査はDNAマーカーを用いた多型調査、草丈等の計測調査を行う。(3)高温耐性、低日射耐性に優れた品種の育成を進める。後代系統について生産力検定試験、いもち病検定、穂発芽検定、食味官能調査等を実施する。さらに、高温耐性評価を初期世代から実施し、高温耐性に優れる系統を多数作出する。遮光処理は生産力検定系統から実施して低日射耐性系統を選抜する。「西南130号」、「西南136号」については、奨励品種決定調査本試験を実施している各県の現地圃場の調査を行う。さらに、育成地における複数年のデータと、西日本各地の栽培成績をとりまとめる。(4)標肥、多肥各3反復で生産力検定試験を行う。同時に、葉いもち、穂いもち、白葉枯病、高温登熟性、直播生産力検定の各特性検定試験を行う。また、食味については、食味官能試験とともに理化学特性(タンパク質含量、アミロース含量)を測定する。特に「南海166号」は高温条件での白未熟粒の発生程度、「南海酒175号」は心白発現率を確認する。
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カテゴリ |
育種
いもち病
加工適性
高温耐性
縞葉枯病
水稲
DNAマーカー
抵抗性
抵抗性検定
品種
良食味
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