課題名 |
根部エンドファイト活用によるアスパラガス連作障害回避技術体系の開発 |
課題番号 |
2011018200 |
研究期間 |
2011-2013 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)佐賀県をはじめとする西南暖地など様々な土壌・気象条件下にあるアスパラガスの連作障害発生圃場と隣接する健全生育圃場の土壌について、PCR-DGGE法を用いてフザリウム群集構造を解析し、本解析法の普遍性の確認及び微生物群集構造の基礎資料を得る。他にも解析可能な県の土壌があれば解析する。採取土壌については、フザリウム群集構造解析のほか細菌及び糸状菌群集構造についても解析する。(2)これまでにAV2の感染状況については予備的知見があるが、AV1及びAV3感染状況については知られていない。そこでこれらのウイルス塩基配列に特異的なプライマーを設計し、RT-PCR法を用いてそれぞれのウイルス検出条件を検討する。他にもELISA法によってもウイルス検出を試み、効率及び簡便性について比較する。(3)株腐病抵抗性検定は病原を人工接種した土壌を用い、(1)ガラス温室内で、菌密度条件を予め検討した後に幼苗(30日育苗)に接種する幼苗検定と、(2)屋外で、成苗(60日育苗)に接種する成苗検定を実施する。成苗検定は3段階の菌密度レベルを設け、検定の結果より抵抗性品種で正常に生育できる菌密度レベルを確認する。供試品種は、‘ウエルカム’(抵抗性中)と‘ガインリム’(抵抗性やや強)を標準品種とし、福島県育成の‘福島交9号’、‘福島交10号’等とする。(4)現地土壌を供試したポット試験で、ガラス繊維ろ紙埋設法を用いて、湛水及び高温条件の土壌中でのアスパラガス根株の分解経過を測定し、無処理区と比較して、湛水及び高温条件が根株の分解速度に与える影響を調査する。同様の処理条件下で経時的に水を排水した時の土壌のアレロパシー活性をレタス(品種「シスコ」)催芽種子とアスパラガス(品種「ウエルカム」)催芽種子を用いて検定する。土壌pH及びECについても経時的に測定する。現地圃場試験においては、不織布に根株を包んだものを用いて、根株の分解過程を測定するとともに、土壌中の酸素濃度を経時的に調査する。
|
カテゴリ |
アスパラガス
育苗
抵抗性
抵抗性検定
抵抗性品種
品種
レタス
連作障害
|