課題名 |
グリーニング病根絶事業を支援する高精度診断・最小薬剤使用・統計的手法の開発 |
課題番号 |
2011018201 |
研究期間 |
2011-2013 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)カンキツグリーニング病罹病葉(研究所保有)から回収した高密度の病原細菌菌液をサンプルとして、さまざまな培地での培養を試験する。培地については、公開されている本病原細菌のゲノム情報をもとに、本菌単独では合成できないと予測される種々栄養素、特にアミノ酸成分に着目して、各成分を配合して組成を検討する。菌の培養の可否については、培地の表面成分(コロニーを含む)をサンプルとしてコロニーPCRを行い、陽性、陰性の結果で判断する。(2)茎頂培養により作出した無病幼苗(樹高10~15 cm)に対し、接種位置を明らかにし、虫媒による病原細菌接種を行う。接種1~7日後、10、20日後並びに1ヶ月後から6ヶ月後まで毎月、供試苗を分解し、LAMP法およびリアルタイムPCR法を用いて検定に供する。検定は地下部を含め、垂直方向に3 cm刻みで実施し、接種からの病原細菌の経時的動態を明らかにする。(3)我々が見出したSSRマーカーを中心に、海外で報告のあるSSRマーカーについても利用の可能性について検討する。これらSSRマーカーを利用する際のPCR反応条件についても検討する。カンキツグリーニング病が発生している地域からミカンキジラミを採集し、個体ごとにゲノムDNA抽出を行う。各地域でどのSSRマーカーを用いれば多型が得られるかマーカーの選抜を行うとともに、フラグメント解析の条件についても検討する(4)検査反応において、温度調整可能な家庭用電化製品を用い、有効性を検討する。ガラス繊維濾紙を用いたカンキツグリーニング細菌DNAの簡易迅速抽出法(玉野井ら2010)や、プラムポックスウイルス検定キット((株)ニッポン・ジーン)のウイルス検出法を参考に、現地発生地域から採集したサンプルを用い、既存の簡易DNA抽出法と同等の抽出精度のある簡易迅速抽出法を検討する
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カテゴリ |
薬剤
その他のかんきつ
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