課題名 |
養液栽培における高温性水媒伝染病害の安全性診断マニュアルの策定 |
課題番号 |
2011018221 |
研究期間 |
2011-2013 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)既存のプライマーのリアルタイムPCRへの適用性を検証する。利用不可能な場合は、新規にプライマーを設計する。プライマーの特異性について、近縁種を含め広く検定するとともに、同一種でも宿主や分離場所など由来の異なる菌株を用いて適用範囲を確認する。純粋培養した菌体から抽出したDNAを用いてリアルタイムPCRの定量性を検証する。また、検出限界を明らかにする。(2)Pythium属菌のITS領域またはcoxII遺伝子を比較し、P. aphanidermatum、P. helicoides、P. myriotylum それぞれに特徴的な配列を探索する。このような配列を基にLAMPプライマーを設計し、3種の菌を検出することのできるLAMP技術を開発する。さらに、モデル試験(養液栽培)から供給された、病原菌接種後の培養液からそれぞれの病原菌を検出できる方法を確立する。また、病原菌が感染した植物体の根を用い、簡易な検出技術を確立する。(3)市販の各種メンブレンフィルターを供試して、養液からの高温性Pythium属菌遊走子の回収率を調べ、LAMP法との組み合わせに適した回収方法を決定する。また、3種のPythium属菌を土壌に混和して、ベイト法により検出可能な菌密度、最適なベイト素材を選定する。(4)養液中に病原菌を各濃度別に接種し、病原菌密度別に試験区を作製する。その各試験区に対し防除対策を行い、その効果を検証する。その際、各濃度別に病原菌の菌密度を調査しその初期密度からの増減を明らかにする。また、栽培終了後の資材に対し、塩素殺菌およびオゾン水殺菌を行い、その効果を検証する。
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カテゴリ |
防除
養液栽培
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