寒地限界地帯における飼料用とうもろこしの安定多収栽培技術の確立  (1)根釧地域における安定栽培地帯区分の策定と簡易・安定栽培技術の開発

課題名 寒地限界地帯における飼料用とうもろこしの安定多収栽培技術の確立  (1)根釧地域における安定栽培地帯区分の策定と簡易・安定栽培技術の開発
課題番号 2011018333
研究期間 2010-2012
年度 2011
摘要 (1)品種等の障害型冷害耐性検定法を確立するため、複数品種、複数時期に10℃7日間低温処理を行ったところ、過去に障害型冷害が発生した品種と、当時発生しなかった品種では、8葉期頃の低温処理による雄穂長(無処理個体平均比)に顕著な違いがみられ、これが検定の指標として有望と考えられた。(2)狭畦栽培の慣行畦幅栽培と比べた特徴を明らかにするため、場内圃場にて畦幅4パターン、株間3パターンで栽植密度を変化させた試験を行ったところ、すす紋病の罹病程度には明確な傾向は認められなかったが(全体に激発)、栽植密度が低い慣行畦幅栽培では、高密度に播種した区より登熟が進み、TDN収量が多い傾向がみられた。(3)栽培のコスト低減を目指す簡易耕栽培の特徴を明らかにするため、場内にて簡易耕(プラウなし)栽培連用4年目、現地にて同5年目の圃場にて、一部をプラウ耕起する試験を行ったところ、簡易耕連用区でもプラウ耕区と収量性に有意な差はなかった。ただし、すす紋病罹病程度はプラウ耕起区が簡易耕連用区より小さい傾向であった。(4)安定栽培地帯区分図の策定のうち、黄熟初期以降に達する確率マップについては、極早生新品種等の生育・熟度と積算気温との関連データを蓄積するとともに、H23年の各地アメダスデータのメッシュ化を進めた。また、障害型冷害発生確率マップについては、(1)とは別にポット条件で3品種、10パターンの低温処理試験を行い、障害を起こす恐れがある低温の程度、時期、期間を推定した。これを過去のアメダスデータに適用する手法を暫定的に構築した。
カテゴリ 安定栽培技術 寒地 狭畦栽培 飼料用作物 新品種 多収栽培技術 低コスト 凍害 とうもろこし 播種 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S