乳牛の健全性に配慮した飼料用米等多給のための評価・給与法の開発

課題名 乳牛の健全性に配慮した飼料用米等多給のための評価・給与法の開発
課題番号 2011018353
研究期間 2010-2014
年度 2011
摘要 本課題の目的は、飼料用米等の多給によるリスク評価をルーメンエンドトキシンと炎症性サイトカイン産生から検討し、適正な給与レベルを提示することである。今年度は、離乳後の乳用種育成雌牛に対する飼料用米の多給技術の開発を目指すため、飼料用米の処理・形状がルーメンエンドトキシンおよび炎症性サイトカイン発現に及ぼす影響について検討した。ホルスタイン種雌子牛36頭を、生後8週齢から21週齢までの13週間供試し、トウモロコシを対照として粉砕玄米および圧ペン玄米給与の長期飼養試験を行った。ルーメンエンドトキシン濃度は、13週齢から21週齢にかけて大きく低下したのに対して、トウモロコシ区では減少傾向は認められなかった。また、血漿グルコース濃度に有意差は認められないものの、血漿インスリン濃度では粉砕玄米および圧ペン玄米区で低下する傾向が認められ、飼料用玄米はインスリン抵抗性を緩和することが示唆された。以上の結果から、育成牛への飼料用玄米の給与は、粉砕または圧ペン処理することにより、トウモロコシの代替としてリスクの少ない飼料素材であることが示され、さらに代謝的な負担も低減される可能性が推察された。
カテゴリ 飼料用米 飼料用作物 抵抗性 とうもろこし 乳牛

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