課題名 |
飼料用米や地域未利用資源を混合した肉用牛向け発酵TMR調製・給与技術の開発 |
課題番号 |
2011018371 |
研究期間 |
2010-2014 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)飼料用米(破砕玄米)の混合割合を濃厚飼料乾物中0,30,40,50%とした4種類の発酵TMRを調製し、実規模で冬季貯蔵したものと夏季を想定し25℃のインキュベーターでパウチ貯蔵したものについて、有機酸含量等の比較を行った結果、発酵TMRのエタノール含量およびVBN/T-Nは、飼料米を混合したもので、高くなる傾向にあり、特に、VBN/T-Nは、夏季を想定し25℃で貯蔵した方が高くなることを明らかにした。 (2)地域未利用資源である大麦わらのサイレージを調製し、その有機酸含量とビタミン含量をを明らかにした。 (3)肥育後期(20~26ヵ月齢)の黒毛和種去勢牛を供試し、飼料用米を乾物中50%混合した発酵TMR区と飼料用米分離給与区およびトウモロコシ主体の濃厚飼料を給与する対照区について、肥育試験を実施した結果、飼料用米(破砕玄米)を圧ペントウモロコシの代替として、配合飼料や発酵TMRに乾物中50%混合することにより、TDNで48%代替できることを明らかにした。また、これまでに出荷された肥育牛の成績では、飼料用米分離給与区や発酵TMR区の1日あたりの乾物摂取量は対照区と同程度であったが、日増体量や枝肉成績については発酵TMR区でやや劣る傾向にあることを示した。
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カテゴリ |
大麦
出荷調整
飼料用米
とうもろこし
肉牛
未利用資源
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