課題名 |
低ポリフェノール遺伝子およびリポキシゲナーゼ欠失遺伝子を導入した高付加価値大麦系統の開発 |
課題番号 |
2011018476 |
研究期間 |
2010-2014 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1) プロアントシアニジン欠失遺伝子ant28と原麦リポキシゲナーゼ欠失遺伝子lox1を集積した大麦系統作出に用いた親は、精麦時に砕粒率が高く、麦芽の品質が劣り、さらに後代で優良系統の出現頻度が劣り、交配能力が低いことを明らかにした。(2) 集積系統の中から穂発芽性が「とちのいぶき」並(穂発芽性“易”)であるものの「スカイゴールデン」並のやや早生・多収で、大麦縞萎縮病およびうどんこ病に抵抗性を持ち、麦芽品質が総じて「スカイゴールデン」並と推察される「栃系353」を選抜し、平成23年度(24年産)ビール大麦合同比較試験系統比較試験に供試した。(3) 今回作出できたlox1とant28とを集積した系統の多くは、ant28の導入親に用いた「大系RF0831」と同様に穂発芽性が“易”と劣ることを明らかにしたが、穂発芽性の改善を試みている後代の中から「ミカモゴールデン」に近い穂発芽性が改善されている可能性がある“やや難”の系統を2系統選抜した。
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カテゴリ |
萎縮病
うどんこ病
大麦
高付加価値
抵抗性
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