静電場スクリーンおよびUV-Bを用いた省力・低農薬生産システムの開発

課題名 静電場スクリーンおよびUV-Bを用いた省力・低農薬生産システムの開発
課題番号 2011018591
研究期間 2010-2014
年度 2011
摘要 (1)静電場スクリーンの設置面積と施設の通気性・遮光性の検討:静電場スクリーンを側窓のみに設置したガラス温室内の温度環境及び通気性について調査した結果,対照として0.4mm目合いの網戸を設置したガラス温室に比較して,人口送風による風速比(風下/風上)で25%向上し,自然風条件でも48%向上することが明らかとなった.このことによりガラス温室内の気温は,7月上旬から8月下旬の盛夏期において日中の平均気温が0.5~2℃程度低くなり,本スクリーンによる施設環境改善の実態を明らかにし当初の目的をほぼ達成した。(2)静電場スクリーンによる病害虫侵入防止効果の評価:通常の1mm目合いまたは0.4mm目合いの網戸が設置された温室内へは,容易にコナジラミ類やハモグリバエ類の侵入が認められ,粘着板に多数のコナジラミ類が捕捉された。一方,静電場スクリーンを設置した温室内へは,コナジラミ類やハモグリバエ類の侵入が顕著に抑制されたが完全に阻止するには至らなかった.人の出入りや換気扇等の僅かな隙間から侵入するのではないかと考えられたが,当初の目標はほぼ達成された。(3)UV-Bによる病害発生抑制効果の検討:トマト6品種において,日中6時間UV-B照射に変えて,夜間に2時間照射を2回(計4時間)繰り返すと,対照区に比較してトマト葉かび病に加えて,すすかび病の発生も抑制することができた.さらに,慣行の農薬散布5回に比べて3回に低減しても平均防除価42を示し,省力化と低農薬化に向けて目標の一部が達成された.
カテゴリ 病害虫 害虫 省力化 トマト 農薬 品種 防除

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