課題名 |
イネミズゾウムシの省力的防除技術の開発 |
課題番号 |
2011019397 |
研究期間 |
2009-2013 |
年度 |
2011 |
摘要 |
水稲有機栽培ほ場では、イネミズゾウムシ越冬世代成虫による移植直後の葉の食害と次世代幼虫による根の食害が問題となっている。その対策として畦畔板を用いた障壁による物理的防除法が有効であるが、設置・撤去に要する労力と費用の面から広範囲での普及は難しい。そこで、有機栽培における本種の被害解析に基づいて、物理的障壁による防除法の改善・改良を行う。さらに、新たな耕種的防除法について検討する。最終的には、現地適応性のある省力的防除技術を開発する。本年度は、網枠放飼試験による本種の被害解析、専用機械を用いた畦畔板設置に要する費用の試算及び水田畦畔の植生と成虫密度の関係について検討した。 有機栽培において成苗等葉齢の大きい苗で移植した場合、成虫密度が8頭程度にまで高まらない限り、イネミズゾウムシによる被害が収量に与える影響は小さいと考えられた。被害解析のためのデータを蓄積できた。畦畔板の設置にかかるコストを試算したことで、技術導入に当たっての目安を作ることができた。水田畦畔の成虫密度とイネ科雑草の相関を調べるとともに、アップルミントの植栽及び米糠散布による成虫密度の抑制効果を調査できた。
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カテゴリ |
有機栽培
病害虫
コスト
雑草
水田
水稲
防除
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