課題名 |
有機物を活用した土づくりのための耕起・代掻き、作型技術体系の開発 |
課題番号 |
2011019401 |
研究期間 |
2009-2013 |
年度 |
2011 |
摘要 |
寒冷地有機水田では、栽培の安定化のために稲わら分解の制限要因を明らかにし、耕起や代かき前分解時間の長短を適正化する必要がある。本年度は、有機水田で除草を容易にする土づくり技術に関連して(1)有機物分解に伴う障害回避のための耕耘・代かき、移植時期の効果の安定性を確認し、(2)湿田域での稲わら分解を促進する耕耘や、稲わら分解に伴う障害の回避に有用な代かき・移植方法などの現地体系を策定・検討した。 前年秋から稲わら腐熟化を進める耕耘体系は、雑草害の低減と生産の安定に貢献することが確認できており、耕耘や田植えの適切な時期の選択が重要な技術的要素となることが明らかだった。こうした技術は排水や耕種作業の実施時期を選ぶことで寒冷地の湿田域でも実用的に利用できることが示唆された。対象とした有機水田では適期に秋耕が出来れば10aあたり420kg以上の収量を確保できる一方、高水分土壌での耕起や耕起の遅れは低収につながる。
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カテゴリ |
土づくり
病害虫
雑草
除草
水田
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