養殖ナマズの安定供給システムの開発

課題名 養殖ナマズの安定供給システムの開発
研究分担 生態環境部・下呂支所
研究期間 完H21~H23
年度 2011
摘要 目的:水田や養殖池を利用したナマズ養殖の事業化に向けた試験研究と技術普及をおこなう。 計画:(1)簡便な繁殖技術の開発
、(2)効率的な養殖技術の改良
、(3)技術の普及 
、結果:(1)自然での産卵条件を模倣した濁水、低水位などの人為処理により、ナマズ親魚の排卵・産卵を促すことができるかを実験した。しかし、繁殖を促すことが困難であることがわかった。
、(2)6月初旬~7月上旬までの期間、計31か所の水田で平均8,000尾(9.2尾/m2)のナマズ稚魚を水田・休耕田に放流した結果、約1カ月後、平均4.4%のナマズが生き残り、放流時約1cm程度の稚魚が平均5~10cm程度にまで成長することが確認できた。また、とくにナマズ稚魚の回収率や回収尾数を上げたい場合には、田植え後、遅くとも6月中旬までに水田・休耕田への放流をおこなうことが重要であることが確認された。
、(3)関市1件、白川町1件の養殖業者の協力により、遊休養殖池で水田等から回収したナマズを養殖した。ナマズの成長モニタリングを関市で実施した結果、放流後、約70日程度にあたる9月下旬~10月初旬時点で100~300gにまで成長することが確認された(食用サイズは200~600g程度)。生産したナマズの一部は年内に出荷可能なサイズにまで成長することが確認された。
、(4)ナマズ養殖に適した水温を検証するため、本所飼育施設にて、温度(35℃、25℃、18℃)と成長率との関連を調べた。小型魚(10~15cm程度)では35℃>25℃>18℃の順で成長が良かった。対照的に、大型魚(20~30cm程度)では35℃<25℃<18℃の順で成長が良かった。この結果により、15~20cmを境にナマズの養殖に適正する温度が逆転することが確認された。
カテゴリ 出荷調整 水田 繁殖性改善 モニタリング

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