暖地における青切り出荷用タマネギの高能率調製装置の開発

課題名 暖地における青切り出荷用タマネギの高能率調製装置の開発
研究機関名 香川県農業試験場
研究分担 企画・営農
研究期間 継H22~24
年度 2011
摘要 目的:暖地のタマネギ栽培は、近年、青切り出荷の比率が高くなっており、掘り取り後、短期間での根葉切り処理が求められている。そこで、青切り出荷に対応した高能率調製装置の開発と実用化を行い、既存の掘り取り機等を含めた小型機械化体系を普及することで、生産性の向上と栽培面積の拡大を推進する。
、成果:(1)根切り機構として、ブラシとコイルを一体成型した巻込みロールを採用した結果、整列成功率が94%と大幅に向上した。葉切り機の改良点として、茎葉の姿勢制御用のゴム製抵抗板を追加した結果、葉切り成功率が約95%と向上した。葉切り機と根切り機を一体構成した実用機は、基本動作、能率面では問題なかったが、根切り機での根詰まりが原因で切断ミスが発生し、根葉切り成功率は70%程度であった。
、(2)定置試験での開発機の性能は、処理能力が毎時7200個、切断ミス21%、傷玉率9%で、根葉切り成功率は約70%であった。また、圃場内での取り扱い性、作業能率については長雨の影響で試験できなかった。共同研究機関である合田農園等による実用性の評価としては、I)傷玉が発生するとそのチェック作業が必要となるため傷玉の発生は皆無とする必要がある、II)加工業務向けなどの利用場面を拡大する必要があるなどの意見が示された。
、(3)経営規模1.2haにおける調製作業に係る経費を試算した結果、慣行の手作業との経費均衡価格は、自走式タイプで129万円、定置式タイプで203万円と推定された。また、国内主産地の実態調査により、個人農家向けには自走式・定置式兼用タイプが、JA等の共選施設向けには定置式タイプの導入が可能と推察された。
カテゴリ 加工 機械化体系 経営管理 出荷調整 たまねぎ

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