課題名 | 四国4県連携による侵入病害虫の緊急防除技術の開発 |
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研究機関名 |
香川県農業試験場 |
研究分担 |
生産環境部門 病害虫防除所 |
研究期間 | 継H22~24 |
年度 | 2011 |
摘要 | 目的:研究協定に基づき、未発生県も含めた4県が連携して、香川県と高知県に侵入した新病原ウイルスIYSVによる病害の発生予察による感染リスク評価と総合的管理技術開発を行う。 、成果:(1)各種の薬剤に対して感受性の低い産雄性単為生殖系統は、徳島県の一部と高知県に広く分布し、産雌系単為生殖系統と混発していた。その比率は時期や場所によって異なる可能性が示唆された。産雄系単為生殖系統に対して有効な薬剤を検討したところ、エマメクチン安息香酸塩乳剤、トルフェンピラド乳剤およびクロルフェナピル水和剤が比較的高い効果を示した。 、(2)徳島県と徳島大学が開発した自動識別・計数システムについて、香川県での適用性を検討した結果、多数のアザミウマが捕殺されている場合、計数が難しく、判別が不可能であったため、改良が必要と考えられた。 、(3)タマネギ栽培地帯に隣接する圃場では、タマネギから飛来した媒介虫によって大きな被害があった。またこれらタマネギからの飛来時期は、有効積算温度から予測できる可能性が示唆された。 、(4)タマネギ-ネギ栽培地帯で家庭菜園タマネギに対する防除指導を実施したところ、地帯内での発生は減少したが、タマネギ隣接圃場での被害は軽減できなかった。シルバーマルチの展帳と化学防除体系の組み合わせは高い防除効果を示したが、マルチの展帳方法をさらに簡便にする必要があるとの現地の意見が出された。 |
カテゴリ | 害虫 管理技術 たまねぎ ねぎ 防除 薬剤 |