オリーブの安定生産技術の確立

課題名 オリーブの安定生産技術の確立
研究機関名 香川県農業試験場
研究分担 小豆オリーブ研究所
研究期間 完H19~23
年度 2011
摘要 目的:島しょ部は、温暖で日照量が豊富な気候条件からオリーブの栽培に適しているが、傾斜地や狭い圃場の割合が高く、生産効率が低い。そこで、省力化、経費節減による規模拡大と経営安定を図る。
、成果:(1)新規に導入した早期結実性品種のうち4年生「I-77」は最も早く結果したが炭疽病が多発した。平均樹高は3.0mとなった。
、(2)主幹型仕立ての栽培実証において、5月の台風2号、9月の台風12号及び15号の接近に伴い強風を受けたが、ワイヤーによる布掛け、1本支柱へのワイヤー布がけ、1本支柱(慣行)の3方式とも倒木はなかった。前年までの結果量を考慮すると布がけは2方式とも実用性があると考えられた。
、(3)海外から導入した優良品種について、「ビアンコリッラ」、「レッチオ・デル・コルノ」、「ノチェラーラ・デル・ベリチェ」、「チプレッシーノ」、「マウリーノ」、「タジャスカ」、「エルグレコ」の7品種が結実したが果実及び新梢に炭疽病が発生した。「コラティーナ」、「レッチーノ」、「コロネイキ」について県内漬物製造会社が漬物の試作販売したところ、「コラティーナ」、「レッチーノ」の評価が高かった。
、(4)旧西村圃場に保存の実生個体70個体及び農試保存個体品種の葉及び花の形質調査を行うとともに挿し木を実施した。また、本年度収穫可能であった23系統について果実調査を、11個体系統についてオイルの食味調査を行った。
、(5)収穫後の「ミッション」、「マンザニロ」の果実を厚さ0.03mmおよび0.05mmのポリ袋に入れ、5℃相対湿度82±3%の冷蔵庫で貯蔵した。その結果、貯蔵後の良果率は、両品種ともに厚さ0.05mmで高かった。「マンザニロ」は約40日の貯蔵期間となったが、良果率が高かった。しかし、両処理区とも果実の内部が褐変し、新漬加工後の食味も不良であった。
、(6)「ミッション」の採油率向上と基礎データの集積を目的に6地域で時期別採油率について調査した。平均採油率は10月第1週1.2%、11月第1週4.1%、12月第1週8.8%、同第4週12.7%と徐々に増加した。
、(7)ハマキムシ類によるオリーブの新梢先端の食害痕数を調査するとともに、食害種とされるハマキムシ類及びマエアカスカシノメイガの成虫の発生消長を予察灯およびフェロモントラップにより調査した。ピークの現れる時期はマエアカスカシノメイガが最も早く、次いでチャノコカクモンハマキ、チャハマキの順となった。
カテゴリ オリーブ 加工 規模拡大 経営管理 傾斜地 挿し木 省力化 炭疽病 品種 フェロモン 良食味

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