自給飼料の広域流通における地域連携と経営的評価

課題名 自給飼料の広域流通における地域連携と経営的評価
研究機関名 宮城県農業・園芸総合研究所
研究分担 情報経営部
研究期間 完H22~24
年度 2012
摘要 目的:
、広域的な耕畜連携関係の構築に向け,自給飼料の生産と利用における,地理的,地域的条件や流通距離にともなう輸送コストが経営に及ぼす影響を検討する。加えて,自給飼料だけでなく,家畜ふん堆肥の相互流通についても検討する。さらにコントラクター間の相互連携による作業や作業機の分担による作業効率の向上に向けた可能性を検討するとともに,コントラクターによる広域流通の実証と経営評価を行い,低コストな広域流通モデル構築のための成立条件について明らかにする。
、成果:
、(1)稲発酵粗飼料(WCS用イネ)の生産から給与において,課題や利点を明らかにし,構築連携システムのモデルとして,生産(受託)組織による栽培と県農業公社(広域コントラクター)による収穫調製作業体系を組み立て,さらにコスト低減に向けた直播等の栽培技術を導入した成績や,地域密着型コントラクターにおいてロールの移動距離が短くて済むなどの利点があるという研究結果を提示した。
、(2)広域コントラクターが収穫・調製する稲発酵粗飼料の給与(流通)状況を明らかにした。
、(3)県内のイネWCS収穫調整専用機を持つ組織の現状(作業状況)を明らかにした。
、(4)イネWCSロール1個(300kg,1m×1m)の輸送費について,概ね100kmで1,000円,200kmで1,333円,300kmで1,500円の試算を示した。
、(5)収穫調製費用の削減について,10aあたり定額の場合の増収による1ロール当たりの作業料金低下と,作業面積の増加による減価償却費の低下について,例示した。
、(6)イネWCSを利用している畜産農家等の家畜ふん堆肥の流通状況について明らかにした。
、(7)イネWCSを購入している県外畜産農家(実需者)の購入理由や公社の取り組みなどから,広域流通の成立条件について内部要因,外部要因を明らかにし,信用,品質,価格,制度の面から提示した。
カテゴリ 経営管理 コスト コントラクター 栽培技術 低コスト 輸送

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