課題名 | 高糖分飼料イネ「たちすずか」生産における堆肥連用効果に応じた適切な施肥管理の実証 |
---|---|
研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター農業研究所 |
研究分担 |
環境 |
研究期間 | 完(H23~H24) 、 |
年度 | 2012 |
摘要 | 1.堆肥の肥料的効果の簡易評価法の開発:RQフレックスで塩酸又は塩加カリウム抽出無機態窒素を、近赤外分光光度計で全窒素、CN比をはじめ他の成分を測定することで、堆肥の窒素無機化量並びに肥料成分量を、簡易に評価できる技術を開発した。 、2.飼料イネ非作付期間に施用した堆肥に由来する養分の動態調査:家畜ふん堆肥の施用時期が、代かき14日前から代かき直前までの場合に限り、窒素の肥効を考慮した施肥設計が可能と考えられた。なお、窒素含量が低い(2%未満)堆肥は窒素無機化量が少ないため、窒素の損失や流亡も少なく、施用適期幅は広いと考えられた。リン酸や塩基類は、施用量と施用時期に応じた残存量を考慮した施肥設計が可能であった。 、3.施肥基準の作成と実証:岡山及び共同研究県(鳥取、広島、愛媛)において4年間延べ130地点で行った現地実証試験について、化成肥料由来窒素、堆肥由来窒素、土壌可給態窒素の合計量と飼料イネ乾物収量との関係を検討した。目標乾物収量は倒伏を考慮して10a当たり「たちすずか」では1.5t、その他専用品種では1.4t、食用品種では1.3tが適当と考えられた。この目標乾物収量に必要な窒素の合計量は、「たちすずか」では10a当たり30kg、その他専用品種では26kg、食用品種では22kg程度と考えられ、土壌可給態窒素だけでは不足する窒素を堆肥や化成肥料で補うことで、合理的な施肥設計が可能になると考えられた。 |
カテゴリ | 肥料 施肥 評価法 品種 |