リスク管理手法を用いたアブラナ科野菜の根こぶ病防除体系の開発

課題名 リスク管理手法を用いたアブラナ科野菜の根こぶ病防除体系の開発
研究機関名 香川県農業試験場
研究分担 生産環境部門
野菜・花き部門
企画・営農部門
研究期間 完H22~H24
年度 2012
摘要 目的:アブラナ科野菜の根こぶ病は連作に伴い、被害面積の増大が深刻化している。そこで、ブロッコリーを当面の対象として、発病程度に見合った防除対策の構築と菌密度や発病要因を指標にした管理基準の作成や栽培法の確立を行い、担い手農家の生産安定を図る。
、成果:1)ブロッコリーの収量と品質に関連する根こぶ着生程度基準を作成し、本年度も引き続き防除対策の効果評価を行った。
、2)現地試験で防除効果が有効であった耐病性品種「グリーンキャノン(試験時系統名SK6-401)」の作付け適期幅を明らかにした。
、3)栽培期間中に行う土寄せが根こぶ病症状緩和に及ぼす影響について検討したところ、定植約2週間後の第1回目の土寄せが発病を若干軽減させることが示唆された。
、4)試作した粉剤散布用の施薬機と撹拌機を装備した管理機の有効性を検討した結果、薬剤の種類により吐出性能は若干異なるものの、実用的な防除効果を確認した。
、5)フロンサイド粉剤(フルアジナム0.5%)を用いて、処理幅と耕耘機を変更して土壌中のフルアジナムの分布を調査したところ、畝の横方向の分布は処理幅が大きくなると広くなった。一方、深さ別の分布は、標準機ではばらつきは小さかったが、農試試作機では表層から25mmまでに大部分が残留していた。
、6)前年までに製作してきた小型カルチベータでの施薬攪拌作業は、走行動力が人力であるため、枕地での旋回性に問題があった。このため作業機本機に4.6kWの管理機を使って新たに開発した加振式の施薬部と耕幅900mm、耕深5cmの撹拌部を備えた施薬攪拌機を開発した。
、7)上記開発機によりフロンサイド粉剤を用いた現地施薬試験を毎年、根こぶ病が発生しているほ場で実施した。その結果、施薬幅を狭くし、浅耕とすると根こぶ病の発病度は低くなったものの軽度の薬害が認められた。撹拌幅と深さに応じた施薬量の選定が必要であると考えられた。作業精度および能率には、特に問題点は認められなかった。
カテゴリ あぶらな 栽培技術 耐病性品種 ブロッコリー 防除 薬剤

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