| 課題名 | 茶に関する試験 |
|---|---|
| 研究機関名 |
香川県農業試験場 |
| 研究分担 |
作物・特作部門 |
| 研究期間 | 継H11~ |
| 年度 | 2012 |
| 摘要 | 目的:本県茶産地の特性を踏まえた栽培管理技術を確立し、茶業経営の安定に資する。 、成果:1)「めいりょく」の更新期間および浅摘みの検討を行った。「めいりょく」は、更新後2年経過の一番茶では浅摘み区は芽数が少なく低収で、一番茶後の再更新処理で二番茶も低収となった。品質では、浅摘みが良好の傾向であった。「やぶきた」では、更新3年区で収量は少なかったが、品質は小さい芽の影響で良好であった。発酵茶生産技術を検討するため、一番茶~秋冬番茶までの4茶期で加工試験を行い、アンケート調査を実施した。一番茶は、濃厚な風味となり、二番茶はあっさり感、三番茶は渋みが強く、秋冬番茶は渋みは強いが水色の赤みが良好との評価であった。このことから、発酵茶の生産には、二番茶期の芽を利用することが最も妥当と考えられた 、2)チャトゲコナジラミの発生状況調査として、黄色粘着トラップを用い、平成23年に既に発生が確認されているJA中央(高松南部)、JA協栄、JA中央(塩江)管内の各産地1か所の茶園で発生消長の調査を行った。発生が確認されていない高瀬茶業組合管内では確認調査を実施した。誘殺ピークは、高松南部と協栄の産地では一番茶時の5月と秋芽開葉期の2回に大きな山があるが、8月の三番茶芽については、トラップの回収期間が長かったため明らかではなかった。年間の防除として、最低でも5月と9月の防除が必須と考えられた。高瀬茶業組合とJAの塩江管内の茶園では、発生が確認されなかった。 、3)チャノホソガに対する登録薬剤2剤を供試した。卵~若齢幼虫期の散布では、スピネトラム(ディアナSC)、フルベンジアミド(フェニックス顆粒水和剤)は、散布10日後の防除率が83%であり効果は高かった。ヨモギエダシャク(中齢幼虫)に対する登録薬剤2剤を供試し、秋芽への散布を行った。スピネトラム(ディアナSC)、フルベンジアミド(フェニックス顆粒水和剤)は、ほ場散布では散布後4日には幼虫が見られなくなり、以降の発生は確認されなかった。室内試験では、11日後で防除率が100%となり、2剤とも防除効果は高かった。クワシロカイガラムシに対する登録薬剤2剤を供試し、5月のふ化幼虫発生時期散布では、ピリフルキナゾン(コルト顆粒水和剤)は散布前の発生状況が中程度であり、寄生枝幹が点在していた程度から、散布後21日には探せば見つかる程度になり、ブプロフェジン・フェンピロキシメート(アプロードエースフロアブル)と同等の効果があった。 、4)優良品種特性調査において、定植3年目の生育状況を調査し、秋に自然仕立てから地上30cmで、成園化に向けた水平せん枝をした。 、5)一番茶萌芽期は、平年値(1982~2002年)と比べて「めいりょく」は4日、「やぶきた」は1日遅く、「かなやみどり」は平年並み、「おくみどり」は2日早かった。また、摘採期は‘やや早生’の「めいりょく」や‘中生’の「やぶきた」が遅れた。いずれも、3月第6半旬、4月第1半旬の晩霜および4月中旬に冷え込みがあり、萌芽~2葉展開時の低温が大きく影響したため、摘採期は前進せず、最盛期は短かった。大きい芽と小さい芽の差が大きく、芽揃いが悪かった。品種別収量は、「かなやみどり」が多く、次いで「やぶきた」、「めいりょく」、「おくみどり」となった。「かなやみどり」や「やぶきた」は、芽数が多く、出開度も高く、硬化がやや進んでいたが、「めいりょく」は霜の影響によりバラツキが大きく、収量は少なかった。「おくみどり」は、芽が小さく、出開きも進んでいなかったことから、やや早摘みの影響で低収となった。 、6)各産地別施肥基準による収量・品質等の比較検討として、JA高松南部管内、JA協栄管内、高瀬茶業組合管内の産地を比較したところ、収量は各産地とも大きな差が見られず、官能審査による品質評価も大差がないことから、収益性は資材代が比較的高い高瀬地区で低いと判断された。 、7)サンルージュは、定植2年目の樹勢は弱く、樹高や株張りが緑茶品種よりも小さく、新芽の伸長も小さい傾向であった。新芽の赤みは、各茶期ごとに見られ、上位2葉~3葉までであった。また、葉全体が赤みを呈していたものが葉の硬化が進むにつれ葉縁、葉脈、茎のみ赤くなり、成熟すると緑色になった。鮮やかな赤い色の芽は、二番茶芽や秋芽で多く、アントシアン含量は高いと推定された。 |
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