花き類の高品質安定生産技術の確立

課題名 花き類の高品質安定生産技術の確立
研究機関名 香川県農業試験場
研究分担 野菜・花き部門
研究期間 新H24~H28
年度 2012
摘要 目的:花きの生産振興を図るためには、本県の気象条件等を最大限生かし、土地生産性の高い品目について、品質および生産性の向上を図る必要がある。そのため、優れた経済品種を育成するとともに、収益性、省力化を主眼においた栽培技術の確立を図る。
、成果:1)キクの切り花用矮化剤として、ビビフルフロアブルの効果を検討した結果、200倍、2回処理で節間の伸長抑制に効果があった。ただ、供試した赤色系品種では花色が淡くなった。12月出荷作型において、ヒートポンプの暖房経費削減効果を検討した結果、燃料消費量は慣行区の約20%で、電気料金を含めた暖房コストは慣行の約60%となった
、2)カーネーションのティアラ咲き品種の生産性向上を図るために、元切り栽培における適正な仕立て本数について検討した。その結果、5本仕立て(内2本修正摘芯)、6本仕立て(内3本修正摘芯)は従来の4本仕立てと比較して生産性が向上した。
、3)ラナンキュラスの促成栽培技術の確立。冷蔵庫を用いた馴化試験では処理の条件に関わらず活着状態は悪く、抽台率は低下した。3種遮熱マルチを用いた地温抑制試験では、1~3℃の地温の低下が認められ、地温の低下に伴って初期収量は増加した。塊根の養成期に花蕾を除去し、十分な養成期間を与えた処理区で初期収量が良好であった。
、4)ティアラ咲きカーネーション優良品種の育成。芽状変異個体から選抜した「H15-365WH」、「H15-365YE」、「H15-365LP2」の3系統について調査した結果、各系統ともに安定度が高く、栽培特性・切り花品質も優れていたので種苗登録出願を行うこととした。マーガレット「在来種」の優良3系統を現地試作し1系統を選抜した。また、「早生」4系統、「田白」3系統を選抜した。2)現地育成系統および試験場選抜系統の交配個体を1次選抜し得られた31系統の2次選抜を行い、10系統を選抜した。ラナンキュラス優良品種の育成。交雑実生からの1次選抜をはじめ、球根からの2、3次選抜を行った。前年度までに特性調査を完了した「ゆずてまり(08-3-23)」「れもんてまり(08-5-41)」「07-4-4」について、品種登録出願を行った。キクの品種の育成。160の交配組み合わせで得られた個体から8~9月開花の輪ギク7系統を選抜した。
、5)トルコギキョウの長期貯蔵苗を用いた冬~春出荷について検討した結果、抽台苗を8月中旬~下旬に定植することで11~12月にかけて出荷することが可能であり、また、品質の高い切り花が得られることが判った。
カテゴリ カーネーション きく コスト 栽培技術 出荷調整 省力化 長期保存・貯蔵 トルコギキョウ ヒートポンプ 品種 マーガレット ゆず ラナンキュラス レモン

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