課題名 | 3.開発途上地域の農林漁業者の所得・生計向上と農山漁村活性化のための技術の開発 |
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課題番号 | 2012020483 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター |
研究分担 |
安藤益夫 銭文佳 中原和彦 小杉昭彦 野田巌 前野幸男 |
協力分担関係 |
国立農林業研究所(NAFRI ラオス) |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | 持続可能な農林漁業・農山漁村開発を支援するため、ラオスを対象とした後開発途上国及び中国・タイ・マレーシア・フィリピン等において、基盤的生産技術の開発に取り組んだ。 ラオス中山間地域を対象として、自給生産の安定と商品作物生産の拡大を目標とした技術開発及び実証を進めた。共通研究サイトとして選定したNameuang村(ナームアン村)の貧困農家の特徴を解析し、移住時期・経営耕地面積等の条件により農家のコメ自給力が影響を受けることを明らかにすると共に、畑地・林地の生産性向上と適正な土地利用の確立が技術開発のターゲットであることを明確にした。 Nameuang村における生産性向上の基礎となる土壌等に関するデータを集積し、作物生産を行う場合に必要となる土地改良を示すと共に、家畜飼料や果樹は土壌特性に適した種類を選ぶ必要があることを示した。また、農家は近隣の森林から様々な林産物を得ており、この収穫物の採取場所の変遷の解明から、必要な資源管理や利用方法の提示が必要であることが明らかとなった。 水稲生産安定のために、Nameuang村の水系を調査した結果、山からの水系が5系統あることが示され、また、移植時期が水供給量に影響されることが明らかとなった。水田土壌の特性から、石灰施用の効果が示された。乾季水田での畑作物生産に必要な有効水分ポテンシャルを明らかにし、土壌改良の必要性を示した。また、在来魚を使って養殖を行うため、養殖に適した魚種の成長特性を明らかにした。 |
カテゴリ | 経営管理 水田 中山間地域 土壌改良 |