課題名 | 水稲病害虫の精密評価に基づく防除技術の高度化 |
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研究機関名 |
地方独立行政法人青森県産業技術センター農林総合研究所 |
研究分担 |
病虫部 |
研究期間 | 完H19~25 |
年度 | 2013 |
摘要 | 目的:減農薬栽培で問題となっている水稲病害(穂いもち、イネばか苗病など)の防除技術の高度化を図るとともに、畦畔管理によるカメムシ・初期害虫等の被害低減技術と水田農薬散布におけるドリフト低減化技術を確立する。 、成果:いもち病の防除体系別の発生リスクは箱施用剤による予防で最も低かったが、箱施用量を減量するとリスクはやや増加した。 、 ばか苗病の胞子飛散距離を罹病苗移植水田と自然発生水田で調査した。発生水田からの距離別に種籾を採取し、播種して発病率を調査したところ、28~35mまでは発生源からの距離依存的に指数関数的に減少し、機会的なわずかな発生が78~150mまで見られた。距離依存的範囲を越えると、温湯消毒で十分な防除効果が得られ、化学合成農薬では発生水田内の種籾でも発病を抑えられた。 、 水田畦畔際への畦畔シート敷設は、イネミズゾウムシに対する侵入阻害効果はあるものの、実用的ではないことを確認した。 、 イネの出穂後の畦畔の草刈適期を明らかにするため、斑点米カメムシ類による加害の晩限を調査し、加害による斑点米発生率は穂揃後20~30日頃をピークにしだいに減少していく傾向があるが、収穫適期を過ぎても被害が出ることを明らかにした。 、 主要なカスミカメムシ2種の加害時期毎の斑点米の褐変程度を調査し、イネの登熟が進むにつれてカメムシに加害されても褐変しづらくなり、特に登熟終期の加害では褐変せず白斑となることを明らかにした。 |
カテゴリ | 病害虫 いもち病 温湯消毒 害虫 カメムシ 畦畔管理 水田 水稲 農薬 播種 斑点米 斑点米カメムシ 防除 |