冷水魚増養殖技術試験

課題名 冷水魚増養殖技術試験
研究機関名 愛知県水産試験場
研究分担 冷水魚養殖グループ
研究期間 継S56~
年度 2013
摘要 [研究の背景・目的]
、山間地域における養殖経営の安定を目的とし,従来品種のマス類に加えてバイオテクノロジーで作出された新品種「絹姫サーモン」の安定生産技術の開発を行う。
、[本年度の目標]
、・絹姫サーモンの生産コスト低減のため,親魚となる偽雄アマゴを単年で成熟させる条件を検討する。
、・高水温処理によるアマゴ性転換の雄化率を向上させるため,有効な処理開始時期について検討する。
、・養殖現場における絹姫サーモンの変形の発生状況を把握し,出荷サイズにおける奇形魚混入比率の軽減を図る。
、[結果の概要]
、・偽雄アマゴの単年成熟における魚体重の関係性の検討試験について,11月下旬に魚体重の測定および成熟の判定を実施した。この結果から,単年成熟には魚体重160g以上まで成長させることが望ましいと判断された。また成長時期の異なる2水槽間で成熟率が異なり,前期成長群70.5%,後期成長群54.1%であった。この結果から,単年成熟には魚体重以外に成長時期などの要因も関与していることが示唆された。
、・高水温飼育による性転換アマゴ作出について,処理水温20℃で処理開始時期の異なる3区および対照区を設定し試験を行った。10月上旬に開腹し雌雄判定を実施したが,いずれの試験区にも性転換雄アマゴは確認されなかった。
、・ニジアマの変形の発生状況調査は平成24年度採卵群を対象に平成25年3月中旬から翌年1月下旬までA養魚場は4回,B養魚場は3回実施した。変形率はA養魚場で0.9~8.2%,B養魚場0~3.3%で推移した。また比較のためホウライマスを両養魚場からそれぞれ1回調査した。変形率はA養魚場で1.6%,B養魚場0%であった。下顎の異常についてはニジアマと親魚の系統が同一であるホウライマスのサンプルにも見られたことから,原因は親魚からの遺伝によるものと推定された。またA養魚場の変形率は,6月上旬の選別時調査で8.2%であったものが次回調査時に0.9%まで低下したことから,選別による変形魚の混入抑制の効果は高いと判断された。
カテゴリ あま 経営管理 コスト 出荷調整 新品種 発生要因分析 品種

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