水田における緑肥を活用した低投入型施肥技術の確立

課題名 水田における緑肥を活用した低投入型施肥技術の確立
研究機関名 岡山県農林水産総合センター農業研究所
研究分担 環境
研究期間 継(H23~H27)
年度 2013
摘要 1.緑肥の窒素肥効調査:緑肥に含まれる窒素を後作の肥料として利用するためには、窒素の肥効特性を知る必要がある。そこで、ヘアリーベッチ破砕物とスズメノテッポウについて培養試験を行い、反応速度論的解析により、水田及び畑条件における無機化特性値を得た。その結果、生育ステージが早い時期にすき込むほど緑肥の窒素無機化率は高く、最大無機化率も高い傾向であった。
、2.緑肥のすき込み時期の影響:緑肥すき込みから入水までの畑期間の長短が、入水後の窒素肥効に及ぼす影響を明らかにするため培養試験を実施した。その結果、畑期間が長くなると、緑肥窒素からの硝酸態窒素生成量が多くなり、その後の水田期間におけるアンモニア態窒素の生成量が減少した。そこで、レンゲ及びヘアリーベッチの水田期間における窒素肥効を、畑期間における硝化率から予測したところ精度良く予測できた。所内と現地4圃場で、培養試験で得た緑肥の窒素肥効予測式を登録した土壌施肥管理システムで施肥設計し栽培試験を行った結果、水稲の精玄米収量及び窒素吸収量は、緑肥の窒素肥効を考慮して施肥を行った緑肥区と、緑肥を栽培しない対照区とで大差はなく、おおむね予測通りの窒素補給ができた。また、レンゲは種子価格の高騰や発芽の不安定性から利用が進んでいないkootから、レンゲのすき込み時期を変えて自然発芽密度と翌年の生草重を調査した結果、レンゲのすき込み時期を慣行の開花期から黄熟期あるいは枯熟期まで遅らせると、水稲収穫時にレンゲの自然発芽密度が大幅に高くなり、10a当たり1,500~3,000kgの生草重が得られ、水稲作の緑肥として利用できることが明らかになった。

カテゴリ 肥料 管理システム 水田 施肥 れんげ

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