ブドウ安定生産のための施肥方法の改善

課題名 ブドウ安定生産のための施肥方法の改善
研究機関名 岡山県農林水産総合センター農業研究所
研究分担 環境
研究期間 継(H24~28)
年度 2013
摘要 1.県下主要土壌での施肥窒素の動態解明:「ピオーネ」栽培で使用される肥料の窒素成分の灰色低地土、黄色土及び黒ボク土での動態を調査した。その結果、10月中旬に肥料を施用した灰色低地土及び黄色土では、窒素肥効が緩効的な有機質肥料以外は無機化が順調に進み、ブドウ樹が吸収可能と考えられる年内の土壌中無機態窒素が多く存在した。10月下旬に肥料を施用した黒ボク土でも同様の傾向であった。その後、いずれの土壌でも土壌中の無機態窒素量は経時的に減少し、3月後半の肥料由来無機態窒素量は土壌100g当たり0~1mg程度となった。
、2.有機質資材を主原料とする肥料の窒素無機化特性の解明:「ピオーネ」栽培で使用される有機入り化成肥料9種類の窒素無機化特性を調査した。その結果、10月中旬に肥料を施用した場合、ブドウ樹が吸収可能と考えられる年内の無機化率は50~100%であった。年内に無機化しなかった窒素は、翌年の1月から3月後半にほぼ全て無機化した。施肥窒素の動態調査結果をあわせると、肥料を10月中下旬に施用した場合、翌年の3月後半以降の窒素肥効はほとんどないと考えられた。
、3.肥料の分施試験
、現地3園で礼肥及び基肥施肥を行う慣行栽培の「ピオーネ」樹に対し、基肥の一部を2月又は4月に分施して、初期生育に及ぼす効果を調査した。その結果、一部の分施処理樹では、着房節位葉の全窒素濃度や葉柄中の硝酸濃度が上昇した。しかし、葉身長や新梢長などの初期生育や、果実品質への影響は判然としなかった。

カテゴリ 土づくり 肥料 施肥 ぶどう

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