課題名 | 本県特産かんきつブランド力アップのための新系統の開発、育成 、3)キンカンの種なしおよび大玉、新系統の育成 |
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研究機関名 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究分担 |
果樹部 |
研究期間 | 完H21~25 |
年度 | 2013 |
摘要 | (1)コルヒチン処理による三倍体種なしキンカン「宮崎夢丸」の倍数体及び倍数性周縁キメラ系統の作出 、 コルヒチン処理による接ぎ木は、161本行った。活着数は、20本で、活着率は、12.4%だった。 、(2)三倍体キンカン「宮崎夢丸」の苗木特性調査(施設) 、今年度は、1番花の満開時期に降雨があり、その影響も考えられるため、2番花の結果率も調査を行った結果、「宮崎夢丸」の1番果の結果率は3.8%で、「ネイハキンカン」は0%だった。「宮崎夢丸」の2番果の結果率は「ネイハキンカン」の10.4%には及ばなかったが、9.7%の結果率でほぼ同等だった。 、 果実品質は「ネイハキンカン」と比べ、小果で縦長の果形をしていた。す上がりは同等以上に進んでいた。高糖度・低クエン酸で糖酸比が高く、着色も良好であった。 、(3)二倍体キンカン「宮崎王丸」の苗木特性調査(施設) 、今年度は、1番花の満開時期に降雨があり、その影響も考えられるため、2番花の結果率も調査を行った結果、「宮崎王丸」の1番果の結果率は3.6%で、「ネイハキンカン」は0%だった。「宮崎王丸」の2番果の結果率は16.9%で、「ネイハキンカン」の10.4%よりも良好だった。 、 「宮崎王丸」の果実品質は、す上がり、種子数、着色の状況等は「ネイハキンカン」とほぼ同等であった。「宮崎王丸」の糖度は「ネイハキンカン」と比べ同等か、やや高い傾向にあった。クエン酸は、同等か、やや低い傾向にあった。 、(4)三倍体キンカン「宮崎夢丸」の苗木特性調査(露地) 、 「宮崎夢丸」は「ネイハキンカン」と比べ、小果で縦長の果形をしていた。完全種子を全く含まずほぼ無核だった。高糖度・低クエン酸傾向だった。 、(5)二倍体キンカン「宮崎王丸」の特性調査(露地) 、「宮崎王丸」の果実品質は、「ネイハキンカン」と比べ、大果傾向だった。糖度(Brix)も高く、クエン酸含量も低い傾向にあった。種子数は「宮崎王丸」の方がやや多かった。 、(6)エイジング処理による「宮崎夢丸」トゲ無し個体の育成 、シークワァーシャー台木に、本年度4月に接ぎ木を行い(エイジング処理開始からは4年目)新梢管理に努め、伸長硬化後トゲ、枝、葉などの長さ、有無を調査した。接ぎ木した穂木により、新梢伸長回数にバラツキが見られた。また、前年度と比べ、全体的に節に対するトゲの割合が高い傾向にあった。 、(7) 重イオンビーム照射による「宮崎夢丸」トゲ無し個体の育成 、 平成22年度に10Gy、15Gy、20Gyの重イオンビーム照射後、カラタチ台に接木を行い、無処理区と合わせ、計4区で樹体特性の継続調査をしてきたが、24年度4月に露地に定植し、今年度もその後の新梢管理つとめ、トゲ、枝等の樹体特性の調査を行った。また、今年度初結果が確認された樹の果実分析を行った。 、(8) 「宮崎夢丸」の現地実証栽培における特性調査 、 24年度に県内の現地実証ほ3カ所で苗木を定植した。今年度も、新梢管理に努めトゲや、枝の長さなどの調査を行った。 、(9)「宮崎夢丸」の台木の違いによる特性調査 、 24年の4月に施設に定植し、今年度も新梢管理に努めて、樹体特性を調査した。 、(10)BA剤を用いた「宮崎王丸」の結果枝の発生程度・樹特性 、 4月の発芽前にBA剤の100倍、200倍、及び無処理と、誘引の有無による6組み合わせで、対照品種の「ネイハキンカン」と枝の発生などがどのように異なるか調査を行った。 |
カテゴリ | きんかん 栽培技術 台木 接ぎ木 品種 その他のかんきつ |