寒地向けパン・中華めん用の高加工適性品種・系統の育成と選抜技術の開発

課題名 寒地向けパン・中華めん用の高加工適性品種・系統の育成と選抜技術の開発
課題番号 2012021170
研究機関名 農研機構・北海道農業研究センター
研究期間 2010-2014
年度 2012
摘要 「ゆめちから」に比べ耐雪性が優れる超強力系統「勝系120号」に新たに地方配布番号(北海264号)を付し、奨励品種決定試験に供試し、芽系系統のうち8系統に新たに「勝系」番号(126~133号)を付した。また、勝系系統のうち、穂発芽耐性が「難」と判定された系統が4系統、縞萎縮病が「強」と判定された系統が6系統認められた。さらに遺伝子構成ではWx-B1aを持つアミロース含量が野生型の超強力系統が3系統認められた。
本年度圃場選抜された芽系系統のうち、発芽率が「きたほなみ」並~以下の系統が13系統認められた。これらの系統の多くは交配親に穂発芽耐性極難の「OW104」および「北系1838」を用いた組合せの後代であった。本年度に新しく勝系番号を付した「勝系129号」は、穂発芽程度、発芽率ともに「きたほなみ」より低く、穂発芽耐性が「きたほなみ」以上に優れた系統である可能性が高い。
Glu-B3h、Glu-B3b、Glu-B3gを持つ「ゆめちから」の準同質遺伝子系統は、いずれの遺伝子型においてもパン体積(LV)やパン比容積(SLV)とタンパク質含量との間に高い正の相関関係が認められた。そこでタンパク質含量を共変量とする共分散分析を行ったところ、Glu-B3の遺伝子型による効果は有意であり、SLVはGlu-B3h>b>gの順で大きかった。一方、混捏時間はGlu-B3g>b>hの順で長く、これらの3遺伝子型の中ではGlu-B3hを持つ系統のパン比容積が最も大きく、かつ、混捏時間が短く、続いてGlu-B3b、Glu-B3gの順に比容積が優れていた。
施肥法の異なる「北海262号」、「キタノカオリ」、「ゆめちから」の中華めんの硬さと色を比較すると、ゆでめんの硬さは「北海262号」と「ゆめちから」の極多肥、多肥区で硬く、色は「北海262号」の標肥、多肥区で優れていた。「北海262号」は非常に物性の強いグルテンを持つため、「ゆめちから」に比べ蛋白質含量が低くても、硬く歯ごたえのある中華めんができ、蛋白質含量が「ゆめちから」に比べ低いため、めん色も優れており、物性とめん色ともに優れた中華めんができると考えられた。
「北海262号」は全ての播種粒数区において、クロルメコート(C)+2-クロロメチルホスホン酸(E)処理区では倒伏程度が顕著に減少するとともに、収量および容積重が増加する傾向がみられた。これらの結果から、「北海262号」はクロルメコート(C)またはクロルメコート(C)+2-クロロメチルホスホン酸(E)を用いた処理により倒伏軽減効果が期待できるものと考えられた。
カテゴリ 萎縮病 加工適性 寒地 施肥 播種 品種

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