課題名 | イネ栽培化関連遺伝子の機能解析と応用研究 |
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課題番号 | 2012021733 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所 香川大学 |
研究期間 | 2008-2012 |
年度 | 2012 |
摘要 | 今年度は、いただき背景のNIL(Sh4)を詳細に解析した。この系統は、野生稲O.glumaepaturaのゲノム断片を約45kb(日本晴配列換算で)しか持っていないが、粒長増加は確認できなかった。一方、離層形成と脱粒性の向上は確認できた。一方で、O.glumaepaturaのゲノム断片約9kbを形質転換すると、粒長の顕著な増加や稔性の低下がみられ、これまでの結果を追試できた。Sh4の発現時期の制御が複雑で、そのために、いろいろな形質が確認できてると考えられる。粒長増加形質の育種利用には、稔性低下と切り離す努力が必要で、さらなるNIL(Sh4)の選抜と形質転換する断片に突然変異を導入するなどの実験を現在、進めている。 本研究では、自然環境下での植物の個体生長を非破壊的にモニタリングする測定系の開発を進めた。NIASコレクションの世界と日本のイネのコレクション品種を用いて、圃場で栽培しているイネ個体を上部から撮影し、画像解析によってイネ個体の葉の占有面積の定量化を行った。さらに画像解析により、葉の枚数、葉の幅といった特徴抽出を試みた。その結果、これらの特徴について、うまく抽出が行えている事が確認できた。 |
カテゴリ | 育種 品種 モニタリング |