課題名 | 近縁種テオシントから不定根形成能を導入した耐湿性とうもろこし品種の育成 |
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課題番号 | 2013023499 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所 |
研究期間 | 2010-2014 |
年度 | 2013 |
摘要 | 今年度の湛水処理は6月21日から7月12日まで行った。耐湿性の指標である”模擬水田圃場での湛水処理直後の地上部乾物重(以下『指標①』)”、”一般畑圃場に対する模擬水田圃場の比で見た、湛水処理中の地上部乾物重増加量(以下『指標②』)”、”同じ比で見た総体乾物収量(以下『指標③』)”、および”一般畑圃場と比べた模擬水田圃場での抽糸期の遅れ(以下『指標④』)”について見ると、Mi29hueを片親に持つF1系統群はQTL未導入の対照品種に比べ、指標①では有意に多く、指標②および④ではそれぞれ、高い傾向、短い傾向が見られた。またNa50を片親に持つ品種系統群では、指標③でもより高い傾向が見られた。これらから、今年度の模擬水田圃場においては、Mi29hueが持つテオシント由来のQTLが当該F1系統群の耐湿性の向上に寄与したと判断された。 Mi29新旧両hueのSNPジェノタイピング情報を元のMi29と比較した結果、Mi29新hueでは第1・第4染色体が完全に、また第8染色体も一部元のMi29由来へ戻ったことが明らかとなった。熟期・種子生産性については、Mi29新hueはMi29旧hueに比べ3日早生化し,雌穂も2~3倍大きくなったが、元のMi29に比べ1週間程度遅く、穂のサイズは4~5割であった。 |
カテゴリ | 水田 耐湿性 とうもろこし 品種 |