エコフィード発酵TMR低温期対応乳酸菌群の実用化および製品化に係る基盤研究

課題名 エコフィード発酵TMR低温期対応乳酸菌群の実用化および製品化に係る基盤研究
研究機関名 秋田県畜産試験場
研究分担 飼料・家畜研究部
研究期間 完、(H26)
年度 2014
摘要 研究の目的、 畜産試験場ではこれまでに、自給飼料と地域で発生する食品残渣等を有効利用した飼料自給率の高い発酵TMRに関する研究を行い、その有効性を実証してきた。、 しかし外気温が10℃以下になる低温時に調製したTMRは、一般的な乳酸菌が活動できないため、冬期間の長い東北における発酵TMRは、「低温期の発酵」という課題が未解決のまま普及してきた。、 本研究では、寒冷地仕様サイレージ調製用乳酸菌としての商品開発および寒冷期の調製法の開発を目指す。、 また米政策の抜本的な見直しにより、飼料用米の作付けは大幅に増加することが見込まれるが、晩秋の低温期におけるソフトグレインサイレージ調製は発酵が進みにくいことが想定される。、 低温期の発酵に強く、籾米のサイレージ調製にも適した乳酸菌混合資材として開発する。、試験内容、 ・サイレージ由来低温増殖性乳酸菌の特許微生物寄託、 ・飼料用米のサイレージ化に適した既存乳酸菌株の検討、 ・選抜乳酸菌株の組合せによる製品化の検討、 ・飼料用米を混合した発酵TMRの調製、 ・サイレージ調製用乳酸菌混合飼料の試作、 ・実規模TMR実証試験、成果のまとめ、 発酵TMRの寒冷期調製における未発酵という未解決の課題を解決するために、FS事業において選抜された低温増殖性に優れた乳酸菌C5127Di株および白神乳酸菌3138aC株を用い、今後全国的な生産拡大が見込まれる飼料用米サイレージ発酵の適性を調査し、低温条件における優位性を見出した。、 また通年で利用できるサイレージ用乳酸菌の開発を目的に、寒冷期および秋に供試乳酸菌を添加した実規模TMR調製を行い、4週後の開封時にはpHが低下しており、香りかつ嗜好性の良い発酵TMRが調製できた。、 低温増殖性乳酸菌C5127Di株については、低温条件でのエコフィードTMRのデータに飼料用米のサイレージ化に関する適性を加え、特許申請を行う予定である。、 今後もデータの集積をはかり、発酵飼料生産拡大および飼料用米の拡充にタイミングを合わせた乳酸菌製剤の製品化を目指す。
カテゴリ 飼料用米 生産拡大

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