課題名 |
黒毛和種肥育牛への飼料用米ソフトグレインサイレージ多給技術の開発 |
研究機関名 |
秋田県畜産試験場
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研究分担 |
飼料・家畜研究部
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研究期間 |
完、(H22)、~、(H26) |
年度 |
2014 |
摘要 |
研究の目的、 飼料自給率向上を図るため、飼料用米をソフトグレインサイレージ(以下飼料用米SGS)として肥育全期間給与する場合の健康に配慮した給与方法を検討する。、試験内容、 飼料用米ソフトグレインサイレージ(以下飼料用米SGS)の効率的利用、普及を目的に、、 ① 濃厚飼料の代替率、 ② 籾米SGSの種類、 ③ 育成期からの長期多給技術、について肥育試験を3セット実施して、産肉性への影響を調査した。、成果のまとめ、1)飼料用米SGSの給与限界量を把握するため、乳用交雑種肥育牛を供試し、濃厚飼料の40%及び50%を目安に代替(原物割合)する給与試験を実施。、 飼料摂取状況や発育体重、枝肉重量、ならびに収益性から40%程度が給与限界量と考えられた。、2)黒毛和種肥育牛への飼料用米SGSの効率的利用、普及を目的に、その加工形態を籾米と膨軟化処理籾米の2種類、給与割合を濃厚飼料の原物代替率40%を目安とした給与試験を実施。、 膨軟化処理籾米は嗜好性、産肉性に優れ、飼料の利用性が高いことが示唆された。、3)飼料用米多給技術の開発に向け、その加工形態を籾米SGSと膨軟化処理籾米SGSとして、育成期から肥育出荷までのステージ別給与割合を検討した。、 代替割合を対原物比で、①育成期から肥育前期(概ね5、6ヶ月齢~14,15ヶ月齢)を50%程度、 ②肥育中期(概ね24,25ヶ月齢まで)を30%程度、 ③肥育後期(概ね29,30ヶ月齢まで)を40%程度、 とした飼料設計による肥育試験を実施したところ、雌肥育牛含め籾米を膨軟化処理することで肉質向上には至らなかったが、、食い込みが旺盛で発育性が高まることが示唆された。、 また、体尺値で復囲から胸囲の値を差し引いて算出した腹・胸差の値が、SGS給与で高い値となったことから、肋張の良い肥育素牛生産にも有利となることが示唆された。
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カテゴリ |
加工
出荷調整
飼料設計
飼料用米
肉牛
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