アラメ藻場再生緊急技術開発試験

課題名 アラメ藻場再生緊急技術開発試験
研究機関名 愛知県水産試験場
研究分担 栽培漁業グループ
研究期間 継H16~28
年度 2014
摘要 [研究の背景・目的]、 伊勢湾湾口部の岩礁域には大型多年生褐藻のサガラメの藻場がかつて分布したが,サガラメ藻場は平成10年から縮小を始め,平成12年以降は内海地先と渥美半島の遠州灘に面した一部を残して消滅している。原因は,高水温の海況及び植食性魚類アイゴによる食害と推察されている。サガラメ藻場の衰退はアワビ等の磯根資源や藻場を生息場とする魚類を減少させるため、漁業関係者からサガラメ藻場の再生が求められている。このため藻場再生のための種苗の移植法や食害防除法を開発する。、[本年度の目標]、・サガラメの幼胞子体または配偶体の移植効率を高めるため、胞子体が移植先の岩盤等の基質に付着しやすい移植基質への付着を補助する物質を検討する。、・食害防除法として、生長が早いために春先の底生動物による食害圧の吸収が期待できるワカメとの混植法を検討する。、[結果の概要]、・サガラメの幼胞子体または配偶体の移植効率を高めるため、初期着生を補助する物質としてポリγグルタミン酸(γPGA)を検討した。アルギン酸Naは海水中でゲル化して粘ちょう性が低下することが問題点としてあげられるが,γPGAはアルギン酸Naよりも海水中でゲル化しにくいことがわかった。、・3%アルギン酸Naと同程度の粘性は,γPGAの濃度が10%程度で得られることが明らかとなった。、・サガラメ配偶体の催熟及び胞子体の発芽が遅れたため,海域へワカメと混植しての移植を3月に行う。、[事業を進める上での課題・問題点]、・サガラメ胞子体の発芽が遅れた原因について特定できていない。保存していた配偶体の影響も考えられるため,海域のサガラメから遊走子を採取して、新しい配偶体を用いて移植試験を行う必要がある。、・これまで本事業により開発した技術の実用化を図るため,規模を大きくした実証試験が必要である。、
カテゴリ 防除 藻場再生

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