課題名 | ゲノム情報等を活用した薬剤抵抗性管理技術の開発 (農林水産省委託プロ) |
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研究機関名 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究分担 |
生物環境部 |
研究期間 | 新H26~30 |
年度 | 2014 |
摘要 | 1)ワタアブラムシの薬剤感受性検定手法のうち、幼苗処理法とマンジャーセル法による葉片浸漬法の死虫率を比較した結果、幼苗処理法のLC50値はマンジャーセル法より低いLC50値となることが判明した。 、2)ワタアブラムシ無翅雌成虫の虫体サイズを大小2つに分け、幼苗処理法によりイミダクロプリド水和剤のLC50を比較した結果、薬剤感受性は虫体サイズ大の方が低かった。、3)アブラムシ類の簡易薬剤感受性検定法として、プラスチックシャーレ(直径6cm×深さ1.3cm)を用いた葉片浸漬法を開発し、これまで用いた幼苗処理法やマンジャーセル法に比べ、検定容器の作成が不要で、経時的な調査も容易であった。また、接種葉片が最低5日以上保つことから、遅効的な薬剤の評価も可能であった、4)ネオニコチノイド剤抵抗性ワタアブラムシの有性世代の有無を確認するため、14℃8L16D条件下調査した結果、少数の卵および雄虫が確認され、有性世代を有することが明らかとなった。 、5)ネオニコチノイド剤の淘汰選抜による抵抗性個体群の作出の有無を検討するため、感受性ワタアブラムシ2個体群に対し、約1ヶ月ごとに12回、各個体群のイミダクロプリドLC50値の濃度で淘汰選抜したが、イミダクロプリド感受性に大きな変化は認められなかった、6)ネオニコチノイド剤抵抗性ワタアブラムシの環境適応度を評価するため、きゅうり上での増殖率を調査した結果、抵抗性個体群の増殖率は感受性個体群に比べ1/4~1/5程度低かった。 |
カテゴリ | 管理技術 きゅうり 抵抗性 薬剤 わた |