スイートコーン害虫に対する効率的防除体系の確立

課題名 スイートコーン害虫に対する効率的防除体系の確立
研究機関名 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部道南農業試験場
研究分担 研究部生産環境グループ
研究期間 継H27~29
年度 2015
摘要 〇研究の目的: 害虫による被害が大きいスイートコーンの8、9月どり栽培において、被害実態を明らかにし、効率的な防除体系を確立する。、〇研究内容、 1)アブラムシ類に対する効率的防除法の開発(H27~28年度) 、 2)鱗翅目害虫による被害実態の把握と効率的防除法の開発(H27~29年度) 、 3)主要害虫の体系的防除の確立(H28~29年度)、〇成果概要: 1)アブラムシ(ムギクビレアブラムシ)の寄生による雌穂の被害を減らす目的では、新規系統剤(未登録)の効果が高く、次いでネオニコチノイド剤(イミダクロプリド剤)、有機リン剤であった。合成ピレスロイド剤の効果は低かった。1回散布では防除効果は安定せず、散布開始を雄穂出穂から絹糸抽出時期の間とした2回散布(7日間隔)で効果が高い傾向があった。なお、現地聞取りでは絹糸にアブラムシがいないことが最低限の条件とのことであった。、 2)伊達市、森町及び北斗市におけるアワノメイガのフェロモントラップの誘殺消長から、越冬世代成虫の初発は5月下旬~6月下旬、ピークが6月中旬~7月上旬であった。第1世代成虫の初発は8月上中旬、ピークは8月中旬~9月上旬であった。アワノメイガ幼虫による被害は7月上中旬に初確認され、7月中下旬に被害が拡大した。本種は茎内に潜るため、7月上中旬頃から防除を開始する必要があると考えられた。また、茎葉の被害が多いほど、商品となる雌穂の被害が拡大する傾向にあった。また、留萌現地でもフェロモントラップへの誘殺(合計50~54頭)は認められたが、被害は確認されなかった。、 3)オオタバコガのフェロモントラップの誘殺消長は、地域・圃場によって異なった(データ省略)。幼虫は7月中旬~9月中旬にかけて、雄穂、上位2葉及び雌穂で認められた。本種被害は現地(上川、留萌、渡島、胆振)で広く認められた。ヨトウガの被害は認められず、多発生年以外の重要性は低いと判断された。
カテゴリ あわ 害虫 フェロモン 防除

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