課題名 | さつまいも生産における収益向上を目指した育苗体系確立と加工適性の評価 |
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研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部道南農業試験場 |
研究分担 |
研究部地域技術グループ |
研究期間 | 継H27-29 |
年度 | 2015 |
摘要 | 〇研究の目的: さつまいも生産において、コスト低減など収益向上のための技術的問題点を解決することで、産地形成を促進する。、〇研究内容: 1)北海道におけるさつまいも育苗体系の確立(H27~29年度) 、 2)北海道産さつまいもの加工適性の評価(H27~29年度) 、〇成果概要: 1)定植時の苗質について、貯蔵期間が長いほど萎れにより乾物率が上昇する傾向が見られ、特に20℃で管理すると苗からの発根も促進された。また、定植時の下位4節総根長が長いほど初期生育における乾物重も高い傾向が見られたが、収量及び品質への影響は判然としなかった。採苗時の苗の展開葉数6枚と8枚では、初期生育、収量及び品質への影響は見られなかった。、 2)4月22日定植では、定植期である5月下旬よりやや早い5月4旬より採苗始めとなり、4月27日定植では採苗始が5月5旬以降となり、4月22日定植より採苗数が減少した。展開葉数6枚で採苗すると8枚採苗時より採苗数が多く、採苗始~採苗終の期間が分散する傾向が見られた。また、栽植密度が高いほど株あたりの採苗本数は減少するが、m2あたりの採苗本数は増加した。摘芯位置については効果が判然としなかった。、 3)蒸切干評価について、供試3品種の収量は標準品種「タマユタカ」と同等以上で食味評価も高く、歩留まりの低下につながる中白の発生が少なかった。ペースト評価について、標準品種「コガネセンガン」を上回る収量および加工評価となった品種は見られなかった。食味は「あいこまち」、「べにはるか」、「アヤコマチ」が標準品種並みで、特に「べにはるか」は明るい肉色の評価が高かった。 、〇目指す成果とその活用策: 既出の栽培試験と併せて育苗から販売までの生産システムが完成し、道内でのさつまいも産地形成を促進する。 |
カテゴリ | 育苗 加工 加工適性 かんしょ 栽培技術 低コスト 品種 良食味 |