課題名 |
地域内有機質資源の肥料成分のフル活用による持続的農業生産技術の推進 |
研究機関名 |
秋田県畜産試験場
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研究分担 |
飼料・家畜研究部
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研究期間 |
継、(H27)、~、(H28) |
年度 |
2015 |
摘要 |
研究の目的、 水稲、野菜(キャベツ等)、果樹(リンゴ等)、牧草等で地域内有機質資源を化学肥料代替する資材として最大限活用し、農地の生産力の維持・増進を図り、生産物の量や質を低下させず肥料コストを低減し、かつ環境負荷を避ける持続的農業生産技術を確立する。このため、土壌診断を前提とし、以下のとおり試験を実施する。、 (1) 堆肥の肥料代替量を活用し、減肥との組み合わせで現地実証する。、 (2) 堆肥施用による環境負荷量をモニタリングし、土壌環境の適正な維持レベルを明らかにする。、 (3) 県内農耕地別・作物別での堆肥の肥料代替量の検討を行い、施用量を明らかにする。、 畜試では飼料作物に関する試験を実施する。、試験計画、 (1) 牛ふん堆肥と窒素単体肥料の組み合わせで、施肥窒素の50%を堆肥で代替した現地実証試験を牧草地で実施する(羽後町と横手市の2カ所で実施)。、 (2) 飼料用トウモロコシにおける堆肥と化成肥料の組み合わせ技術の検討とライシメーターによる環境負荷量の評価を行う。、 (3) リードカナリーグラス等を用いた土壌タイプ別の堆肥と化成肥料との組み合わせ技術の検討を行う。、実績・成果、 (1) 牛ふん堆肥と窒素単体肥料の組み合わせで、施肥窒素の50%を堆肥で代替した現地実証試験(試験区:堆肥代替区、慣行区:化成肥料区)、 ① 羽後町:H24から実証開始、 1番草において、H25, H26年に比べて、堆肥を施用しない慣行区の草丈および生収量が低い値を示した。慣行区では試験区の約半分であった。飼料成分値では、慣行区で粗蛋白質, 粗脂肪が高く、50%代替区で繊維成分を示す項目が高い値を示した。ミネラル成分含量に違いは認められなかった。、 ② 大森町:H26から実証開始、 草丈, 収量とも試験区1および慣行区でH26年に比べて大幅な減少となり、試験区2を含めた各区とも低い数値であった。飼料成分値では、慣行区で粗蛋白質, 粗脂肪が低く、繊維関連指標が高い値を示した。試験区1は他区に比べて、リンが低く,カリウムが高い値を示した。
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カテゴリ |
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