課題名 |
未利用間伐材等を微粉砕して消化率を高めた新規木質、飼料の開発およびTMRへの活用 |
研究機関名 |
秋田県畜産試験場
|
研究分担 |
飼料・家畜研究部
|
研究期間 |
継、(H27)、~、(H29) |
年度 |
2015 |
摘要 |
研究の目的、 日本は家畜用穀物を輸入に依存しているため、平成18年秋以降の配合飼料価格の高騰により酪農経営は厳しい状況にある。酪農家の経営基盤の改善が早急な課題である。、 一方、林業では国産材の利用量が年間成長量の26%であり、林業の再生には未利用伐材等を含めた新たな木材需要の創出が急務である。、本研究の目的は、スギ間伐材等の未利用木材を省エネルギー型微粉砕機で粉砕することにより高い可消化養分総量(TDN)を有するセルロース系飼料(ホロセルロースを主成分とする飼料)を低価格で製造する技術を開発し、その安全性と有効性を乳牛の飼養試験で実証すると共に、エコフィードを活用した発酵TMRの素材として好適であることを乳牛の生産性と健常性から実証することである。、試験計画(畜産試験場分)、 (1) エコフィード発酵TMRの試作、 地域より発生するエコフィード原料および木質飼料ペレットをベストミックス化、 し、発酵TMRを調製するシステムを確立する。、 (2) 木質飼料の安全性試験、 断続的給与が生産性(乳量、乳成分)および血液生化学性状(代謝栄養、肝機能ほか)に与える影響についてモニタリング調査と試作。、 (3) エコフィード発酵TMRの給与試験、 泌乳牛に対する木質飼料エコフィード活用発酵TMRの給与試験を行う。、実績・成果、 (1) 木質飼料について公定法により飼料成分分析。水分 14.3%、灰分 1.1%、粗脂肪0.1%、粗繊維 49.9%、中性デタージェント繊維 79.0%、酸性デタージェント繊維、 64.9%、酸性デタージェント不溶リグニン 27.9%、粗蛋白質は分析中である。、 また、酵素人工消化法により 低消化性繊維(Ob)75.3%、細胞壁物質(OCW)79.6%。、 (2) 体重650kg、日乳量30kgの泌乳牛に対する飼料設計を行った。、 木質飼料の割合は乾物割合で10%(原物2.5kg/日)。地域未利用飼料資源を活用し、配合飼料割合を乾物23%(原物6kg)の低い値に抑えた。栄養濃度は、TDN73.2%、CP 14.3%。、 (3) 飼料設計に合わせてTMR調製を実規模で実施、汎用型飼料収穫機で梱包、ストレッチフィルムにより密閉。梱包密度は、499.8±21.6kg/?。
|
カテゴリ |
経営管理
収穫機
省エネ・低コスト化
飼料設計
乳牛
モニタリング
|