課題名 |
乳酸菌加熱菌体による比内地鶏の生産性改善 |
研究機関名 |
秋田県畜産試験場
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研究分担 |
比内地鶏研究部
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研究期間 |
継、(H27)、~、(H28) |
年度 |
2015 |
摘要 |
研究の目的、 近年、配合飼料の高止まりにより、生産者の収益が減少している。、 生産コストを削減するためには、生産性を改善する必要がある。、 乳酸菌加熱菌体は乳酸菌を加熱処理した菌体であり、鶏においては免疫機能の向上や生産性の向上が報告されている。、 現在、一部の比内地鶏生産地域において、生産性向上を目的として育雛飼料へ乳酸菌加熱菌体が添加されているが、その効果は明らかとなっていない。、 そこで、本研究では、比内地鶏および種鶏(ロードアイランドレッド種)へ乳酸菌加熱菌体混合飼料を給与し、効果の検証を行う。、試験計画、 (1) 比内地鶏への乳酸菌加熱菌体添加試験(H27)、 比内地鶏へ乳酸菌加熱菌体を添加(10ppm)した飼料を9週齢まで給与し、発育成績の比較を行う。、 (2) 種鶏(ロードアイランドレッド種)への乳酸菌加熱菌体添加試験(H27-28)、 120日齢以降のロードアイランドレッド種へ、乳酸菌加熱菌体を添加(10ppm)した飼料を給与し、産卵成績の比較を行う。、 (3) 比内地鶏への乳酸菌加熱菌体添加試験(H28)、 比内地鶏へ乳酸菌加熱菌体を添加(10ppm)した飼料を0~16週齢、0~23週齢、16~23週齢の期間給与し、発育成績の比較を行う。、実績・成果、 (1) 比内地鶏へ初生から16週齢まで乳酸菌加熱菌体を給与した結果、試験終了時(23週齢)の体重、平均日増体重、飼料要求率が配合飼料のみを給与した鶏より優れる傾向にあった。、 また、生産指数が改善され、1羽当たり60円収益が増加した。、 (2) 比内地鶏へ初生から9週齢まで乳酸菌加熱菌体を給与した結果、乳酸菌加熱菌体の添加期間である4-9週齢時に、平均日増体重が対照区に対し、乳酸菌加熱菌体添加区が有意に高く、一時的に増体が優れる傾向が見られた。、 しかし、その後の発育には違いが見られなかった。
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カテゴリ |
コスト
鶏
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