トマト裂果要因の解明と高品質栽培管理のためのバイオマーカーの評価

課題名 トマト裂果要因の解明と高品質栽培管理のためのバイオマーカーの評価
研究機関名 岡山県農林水産総合センター農業研究所
研究分担 野菜・花研究室
研究期間 継H26~30
年度 2015
摘要 これまでにCPPU液剤の果房散布によって放射状裂果が軽減されることを明らかにした。本課題では、第1に、混用によって軽減効果が高まることが示唆されているナフタレン酢酸ナトリウム(以下、NAA)を加用した、CPPU液剤による放射状裂果の軽減技術を開発する。第2に、放射状裂果が少発生の条件でも軽減技術の効果を判定できる指標(バイオマーカー)とするため、放射状裂果と相関の高いトマト体内の植物ホルモン、遺伝子、その他の代謝産物を明らかにする統合オミクス解析を行う。、1.CPPU液剤と混用するナフタレン酢酸塩の剤型が放射状裂果の発生に及ぼす影響の検討、前年度までに、CPPU液剤10ppmの単用散布に比べて、NAA10ppmをさらに加用することによって、放射状裂果の発生が大きく軽減されることが確認された。、そこで、CPPU液剤に加用するNAAの剤型(試薬のみ、または界面活性剤を含む液剤)によって放射状裂果の軽減効果が違うかを検討した。その結果、CPPU液剤10ppm+NAA10ppm(試薬のみ)を混用した区では明瞭な軽減効果が認められた。また、NAA試薬のみを加用した区と、各種の界面活性剤を含むNAAを加用した区の合計4区において、概ね同等の軽減効果が得られた。以上の結果から、NAA加用の際に界面活性剤を添加する必要性は認められなかった。、2.放射状裂果に関するバイオマーカーの選定、統合オミクス解析を行うために放射状裂果の発生が異なる条件を作出する目的で、品種とCPPU液剤20ppmの散布の有無を組み合わせた4処理を設置し、果房最大果が3.0~4.9cmの幼果期(CPPU液剤の散布直前)、その2、10、22日後に統合オミクス解析に供する果実試料を採取し、遺伝子発現解析した。その結果、品種間では、エンド型キシログルカン転移酵素/加水分解酵素遺伝子の発現に差が認められた。また、CPPU液剤の散布2日後には、細胞分裂時の細胞板に関わる遺伝子の発現量が変動した。幼果期におけるこれらの遺伝子の発現の差異が放射状裂果の発生に関係することが示唆され、バイオマーカーの候補とした。、
カテゴリ 栽培技術 トマト 品種

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