課題名 | 畑作物の地域適応性検定試験 奨決 大豆 |
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研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部 道南農業試験場 |
研究分担 |
研究部地域技術グループ |
研究期間 | 継H13~ S46~ |
年度 | 2019 |
摘要 | ○目的:十勝農試で育成した大豆の有望系統について、道南地方における適応性を検定し、優良品種決定のための資とする。 ○内容:有望系統の各種特性を調査し、適応性を明らかにする。 生育概況:播種後、小雨が続いたため、出芽は遅れ、その整否は劣ったものの、出芽良否に問題は無かった。登熟中後期において、9月上旬の高温を除けば、気温は平年並からやや低温に経過したことから、粒の肥大は順調に進んだ。生育量はやや少なく、莢数も平年より少なかったが、一莢内粒数が多く粒大が大きいことから、平年を上回る収量となった。 1)地域適応性検定試験 「十育269号」:対照品種「トヨムスメ」、線虫R3、臍周辺着色抵抗性、供試2年目:対照品種と比較し、成熟期は1日早かった。単年評価は、裂皮は少ないものの、熟期、収量性が同等であることから、「並(□)」。有望度は、臍周辺着色抵抗性を有し、裂皮が少ないものの、農業特性が同等であり、本年の豆腐破断応力がやや低かったことから、「再検討(□)」。 「十育272号」:対照品種「トヨムスメ」 、線虫R3、供試1年目:単年評価は、収量性が劣ることから、「やや劣る(△)」。有望度は、収量性が劣り、その他農業特性において優点が認められなかったことから、「やや劣る(△)」。 2)優決 大豆 厚沢部町:「十育269号」:対照品種「トヨムスメ」、供試1年目:単年評価は、収量が同等であることから、「並(□)」。有望度は、収量および品質が同等であり、耐湿性および臍周辺着色抵抗性については評価できなかったため、「再検討(□)」。 今金町:「十育269号」:。開花期、成熟期は「トヨムスメ」より2~3日ほど遅かったが、当地区では問題なく登熟すると思われる。子実重は、「トヨムスメ」と同等であった。単年評価については、収量が同等であることから、「並(□)」。有望度は、「トヨムスメ」と同等であり、ユーザーの意見を確認するため、「再検討(□)」。 |
カテゴリ | 耐湿性 大豆 抵抗性 播種 品種 |