課題名 | トマト単為結果性新品種の普及促進に向けた特性評価 |
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研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部 道南農業試験場 |
研究分担 |
研究部地域技術グループ |
研究期間 | 中止H30~R1 |
年度 | 2019 |
摘要 | ○目的:特定外来生物であるセイヨウオオマルハナバチを必要としないトマト単為結果性品種の特性を明らかにし、その普及を促進する。 ○内容:1)トマト単為結果性新品種の生育・収量および果実特性調査 ○成果:1)「サンドパル」,「ハウスパルト」は3L 比率が高く、良果平均一果重もやや大きいため「CF 桃太郎ファイト」より極多収であった。2)「サンドパル」,「ハウスパルト」の糖度および食味は「CF 桃太郎ファイト」と比べて遜色なかった。3)「サンドパル」,「ハウスパルト」のドリップ率は非単為結果性品種よりやや低い傾向にあった。4)「サンドパル」の良果個数割合は「CF 桃太郎ファイト」よりやや優れたが、「ハウスパルト」は同等であった。5)「サンドパル」は小果および先とがり果の発生割合がやや多く、「ハウスパルト」は尻腐れ果および放射状裂果の発生割合がやや多かった。6)「ハウスパルト」の接ぎ木栽培では、第1 果房開花始が自根栽培より1 本仕立てで4 日、2 本仕立てで17 日遅くなった。また、接ぎ木栽培では自根栽培より茎径が太く草勢が強くなる傾向にあり、総収量は多いものの3L 比率、良果平均一果重が小さくなり、良果収量も少なくなる傾向にあった。7)現地試験では、「サンドパル」の良果収量は標準品種に比べばらつきが見られたが、「ハウスパルト」では同等~多収であった。また、「サンドパル」は果皮色がオレンジ色で、小果や先とがり果の発生が見られたことから市場出荷には向かないと評価されたが、果皮色に特徴があることから直売等の小規模流通に向くのではないかとの意見が得られた。「ハウスパルト」は、食味が標準品種よりやや劣るが、玉肥大が優れ外観上の問題もないことから市場出荷に問題はないと評価された。 |
カテゴリ | 出荷調整 新品種 単為結果 接ぎ木 トマト 品種 マルハナバチ 良食味 |